爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

週刊新潮の低レベル煽り記事について、FOOCOM.NET長村洋一さんも記事

週刊新潮が食品問題であまりにもレベルの低い煽り記事を連発していた件については、FOOCOM.NETで瀬古博子さんが何度も記事を書いているのを紹介してきました。

sohujojo.hatenablog.comその後も相変わらず煽り記事垂れ流しを続けていたようですが、それについて同じくFOOCOM.NET専門家コラムで長村洋一さんが書いています。

www.foocom.net長村さんは臨床検査技師の養成教育に長年携わった後、現在は健康食品管理士認定協会の理事長を務められるとともに、大学教授も兼任しています。

 

それによると、週刊新潮は例の「食べてはいけない国産食品」のシリーズを8回続け、その後は「添加物なしの安心食品」という題名で2回連載をしているようです。

 

このシリーズも前の連載同様に、添加物ならなんでも不安で、無添加なら安心というまったく根拠のない不安を煽るだけの記事のようです。

 

食品添加物の安全基準というものは、確かにかつては曖昧なものであった時期もありましたが、長年の検討を重ねた結果、現在認められている指定添加物は基準通りの使い方であればまったく安全性に疑問はありません。

その点についての解説もなく、ただ添加物は危険、無添加は安心と並べるだけの記事を続けているのが週刊新潮です。

 

そして、長村さんが強調しているのが、こういった記事を読んで不安を覚えるのが、かつて「本当に不安だった時代」を知っていて今は高齢者となった人々だということです。

週刊新潮はすでに食品安全委員会から2度も記事の誤りを指摘されたそうですが、それで反省するどころかさらに不正確な煽り記事を続けています。

長村さんも最後に書かれているように「昭和のトラウマを有する高齢者を食いものにするあくどい記事である」ということでしょう。