ジャガイモの食中毒なんて、そんなに起きているのかと思いますが、毎年数回発生しています。
それもほぼすべてが「学校での中毒事件」なのです。
FOOCOM.NETで瀬古博子さんが取り上げています。
ジャガイモには芽の部分や日光があたって変色した部分などに、ソラニンやチャコニンといった毒性成分が含まれ、それを食べると中毒になるということは有名な話と思っていました。
そのため、芽は必ず取り除くとか、緑色になった部分は食べないと言ったことはかつては常識でした。
しかし、ジャガイモを生産し流通させている業者側の対応で、そういったジャガイモはほとんど販売されることもなくなってしまったようです。
そのために、かつての常識が常識として保持されることがなく、特に学校の若い先生たちからその知識が失われているようです。
学校の菜園などで栽培すると出来が悪くて未熟なものや、土から出て日光を浴びたもの、収穫後の管理の悪いものなど、ソラニンなどをたくさん作ってしまったものが多くなります。
それが毒であるということを知らず、そのまま食べてしまい子どもが中毒になるという事故が毎年数件発生しています。
これはいけないということか、農水省から注意のリーフレットが発行されました。
不要な芽を取り除く「芽かき」をするとか、芋があまり日光に当たらないように土をかぶせると言った常識的な対応ですが、それで少しでも中毒事故発生が防げるならば良いでしょう。