爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

こんな状態でも「次の政権も自民党」?、事態は大きく変わっているのに。

お手盛りで作った政治資金規正法すら守れない自民党の醜態がさらされていますが、このような状況でも「次の政権」は自民党しかないというのが世論の多数だそうです。

news.yahoo.co.jp女性自身誌がアンケート調査をしたということですが、それほど統計的な確実性を考えたものでもなく、「1000人に聞きました」といったものです。

しかしおそらく大規模な調査をやってもほとんど同様の結果が出るでしょう。

 

その結果は3位立憲民主党、2位維新の会、そして大きく差をつけて1位自民党だそうです。

 

民主党政権の惨状が記憶に新しいという理由が大きいのでしょうが、代わるに足る野党がいないからという消極的な理由であることは間違いないことですが、果たしてそれでよいのでしょうか。

 

民主党政権は多くの既成権力を見直す動きを見せましたが(見せただけでしたが)その中でも最も問題視したのが官僚でした。

官僚支配を除き政党の支配下に置こうとして総反撃を食らいました。

しかしそれに代わった安倍政権は民主党の失敗を利用したかのように実質的な官邸支配を成し遂げました。

 

それ以前の自民党政権では国の政治の大部分は官僚のやりたい放題とし、利権に関わる部分だけ政党が口を出せるような状況を作り上げて長年の一党独裁状態を保ちました。

しかし安倍政権以降は逆に国の政治の大部分を官邸が自由にできるような体制を作り上げました。

財務省が抵抗しようが、国債無制限発行ともいえるような状態にして、さらに安保体制もやりたい放題です。

 

このように状況は激変しているのに、まだ「自民党に任せておけば大過なし」と思い込んでいる。

もはや国との心中を望んでいるとしか見えないような国民の態度です。