爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

今度は「地中水素」何でもありの魑魅魍魎状態

化石燃料エネルギーに代わるエネルギー源の決定版が見つからないためか、次々と変な話が飛び出してきますが、今度は「地中水素」だそうです。

forbesjapan.com

オハイオ州立大学教授と称する人物が、地中水素の発掘と抽出の特許を取っており、数年のうちには「商用化が始まる」だそうで。

 

ビルゲイツが認めたというのも、彼の出資を受けているということのようです。

その割には写真は大々的に使っていますが。

 

水素は特に自動車燃料などにおいて、あまりにも電動化が使いづらく、危険も大きい(資源確保など)ため、有効なのではないかと言われていますが、現在は水素のほとんどが化石燃料天然ガス等)からの化学反応で作られているため、まったく化石燃料削減にはなっていないとして疑問視されています。
それを地中からの発掘で得られれば確かに非常に有望と言えるのでしょうが。

 

地中水素というものが本当にあるのかどうか、詳しくは知りませんし全く無いと言い切るのも難しいでしょう。

しかし、同様の用途で使われている石油というものがどれほど莫大に存在し、しかも使いやすい形で得られているか。

それに匹敵するような資源はあり得ないというのが実際のところです。

 

資源は地球上にどれほど大量に存在していても、それが分散し拡散していれば資源価値はありません。

メタンハイドレートも大量に存在し有望などと言われましたが、どうしても採掘ができないとなれば使い様もないわけです。

シェールオイルもあるのは分かっていますが、その品質は低度のものでしかも取り出すためには大量のエネルギーを使うとなれば採掘の価値はありません。

 

しかし、エネルギー不安が高まっているからでしょうが、次々と怪しい話が湧きだしてきます。

話を聞くだけならまだしも、決して近づかないことが肝要でしょう。