「数十年に一度」とか「経験したことのない被害」などと相当な言葉で脅されましたが、意外に我が家の周辺(熊本県八代地方)ではほとんど被害も出ずに済みました。
このところ気象庁の出す警報が少しオーバーかという思いもしていたのですが、ニュースを見ていると九州でも宮崎や鹿児島ではかなり被害もでているようです。
ちょっと台風の詳細なデータを見てみました。
ウェザーニュースの台風データの詳細のものを引用させて頂いたものです。
中心気圧も書かれていますがそれはこの場面では引用できませんでした。
それによると最大に成長した時には910HPaまで行ったのですが、鹿児島上陸時には930HPa、そして徐々に勢力を落とし熊本県八代市では940HPa、宇土市を通り過ぎる頃には955Haまで勢力を落としていたようです。
上陸時に930というのはかなり強力な台風であり、相当な被害が出てもおかしくありません。
それが今回も宮崎・鹿児島では出ており、死者も出て被災家屋もかなり出ているようです。
ところが、台風の移動速度が遅く、停滞とも言えるほどの速度で北上している間にやはりかなり勢力を落としたようです。
また、台風の進路がまさに熊本県の八代市から熊本市にかけての熊本県中心部を通りました。
台風はその中心より少し東側が最も風雨が強くなりますので、かえって中心が通った八代市から北部にかけてはその影響も弱かったのかもしれません。
実際に台風中心部より少し東側の熊本県でも球磨地方、阿蘇地方では停電箇所も多く被害があったようです。
結局、この地域では台風来襲前に気象庁から発表されていたほどの被害はなくて済んだのですが、それでも九州ではここより東部側の各所ではかなりの被害も出ていたようです。
ほんの少しの台風の進路の違いで被害の出方も大きく差が出るということのようです。
今回はこの辺は相当な幸運に恵まれたようで、ほとんど被害も出ずに済んだのですが、今後もそうであるとは限りません。
やはりできるだけの対策はしておかなければならないでしょう。
屋外には風で飛ばされるようなものは置かないこと。
飛来物による損傷を防ぐためのガラス窓の補強をすること。
断水・停電の対策を十二分に行なうこと。
自宅が不安があれば避難所に行くこと。
といったところでしょうか。
それでも九州は台風の襲来がこれまでも何度もありますので、皆が基本的な台風対策は心得ていますが、経験のない地方では見落としもあるかもしれません。
まだ今シーズンも不安が残ります。くれぐれもお気を付けください。