3月25日のこの欄で、「感染再拡大のため聖火リレーは5月連休の熊本県に入るあたりで中止となるだろう」と予言しました。
しかし、見事に予言は外れ、現在(5月5日10時)には熊本県人吉市を滝のような雨の中(トボトボと)走っています。
なにか、「気の毒」を通り越して滑稽にも感じます。
とは言え、予測の前提として「ある程度感染が拡大したらいくら何でも止めるだろう」という認識があったのですが、その時の感染規模の予測と比べてもはるかに大きいにも関わらず、これでも続けているということの方が予想外でした。
関西に続いて緊急事態宣言再発出が東京などでも行われ、その他の多くの地域でも事実上緊急事態と言うべき営業時短要請などが実施されています。
ここまでの「オリンピックへの執着」(かどうか、何に対する執着かも分かりませんが)が強いということは予想を上回っていました。
日本国内だけでなく、ワクチン接種を自国内だけ優先して進めた欧米以外の国では感染者増加が著しく、そのためか変異ウイルスの発生も次々と起きています。
いずれは現行のワクチンでは効果の無いような変異ウイルスも出現するでしょう。
こんな状況でどうやってオリンピックなどをやるのか。
どうせ「誰かが止めようと言い出すのを待っている」のでしょうが、いずれはそうせざるを得なくなるのでしょう。
もしもどうしても開催するというのなら、せめて「選手・役員フリーパス入国」なんて言うバカなことは絶対に止めて「入国後2週間隔離」だけは守ってもらいたい。
それもできずに国内に別種の変異ウイルスなどが蔓延したら、それこそ「コロナに敗けた証としてのオリンピック」になってしまうでしょう。