爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

オリンピック最悪のシナリオ

コロナウイルス感染拡大には歯止めがかからず、緊急事態宣言の延長と対象地域拡大が発表されました。

一方、インドの変異ウイルスの蔓延も激しく、新規感染者も死者数も増えるばかり。

さらにタイやネパールなど隣国にも伝染が拡大しているようです。

 

これでもまだオリンピック開催などと言っているのが信じられないのですが、まだ中止の決断ができないということなのでしょうか。

海外メディアではIOCも日本政府も総攻撃といった状況です。

ただ、日本メディアでは開催疑問視といったことは何も触れられず、もはや茶番劇と化した聖火リレーを漫然と報道し続けていますが。

 

さて、このまま中止の決断もできないまま、開催へとなだれ込んだ場合、起こり得る最悪の事態はどのようなものになるか、予言というほどではないですが軽く予測だけしておきましょう。

 

来日者人数がどの程度か、調べてみて唖然としました。

海外選手ら9万人受け入れ可能 五輪コロナ対策で政府 - SankeiBiz(サンケイビズ):自分を磨く経済情報サイト

3月の予測ですが、選手だけで1万5千人、それに役員、審判、報道、スポンサーなどを加えて9万人もの人が来日するようです。

 

以前も書きましたが、テニスの全豪オープン大会開催時には入国者は隔離し無感染が確認されるまでは外出を許さないといった対策を取ってなんとか無事に開催ができました。

しかし、東京オリンピックではそのようなことはできず、入国前にワクチン接種、直前のPCR検査、入国後も検査を連続して行うという程度の対策しかできないようです。

 

これでは必ずある程度の検査すり抜けが発生し、入国後に感染拡大することは目に見えています。

 

特に、各段に感染力が強まったインド変異株、ブラジル、南アフリカ等の変異ウイルスが入ってしまうでしょう。

 

最悪シナリオとしては、入国時には検査を通ってしまいその後周囲に感染させるという事態が頻発するというものが考えられます。

 

選手であればまだ選手村と練習会場、大会会場といったところの往復でしょうが、役員やスポンサーとなれば宿泊ホテルやその周辺にも感染が広がる恐れもあります。

 

こういった感染拡大も1件や2件なら散発発生ということで誤魔化せるでしょうが、それが連発、しかも1件あたりのクラスター数が数百人とでもなり、さらに東京市街に広がって日本在住者にも感染者激増ということもあり得ることです。

 

そうなると、時期にもよりますが大会初期であればそのまま中止ということも考えられるでしょう。

始めたオリンピックが途中で中止という、前代未聞の事態になるということです。

 

これで、めでたく「人類がコロナウイルスに完膚なきまでに叩きのめされた」証しとしてのオリンピックとして、歴史に残ることになります。

 

なお、そんな事態になったら日本に来た選手団、役員、報道その他の連中はすぐには帰国もできず、当分の間日本で滞在、入院、治療することとなり、東京の医療状態は一気に壊滅となることもあるかもしれません。