爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

義母の使う熊本弁「とぜんなか」

車で10分ほどの妻の実家に一人で暮らす義母がこのところ夜にいう言葉が「とぜんなか」です。

 

熊本だけでなく九州一円で使われているようです。

 

有名な「徒然草」と同じ語源のようで、漢語の徒然から来ていますがこちらでは音読みで「とぜん」と言います。

 

「つれづれ」は2つの意味があり、1たいくつだ 2淋しい ですが、徒然草は「たいくつ」という意味から来ています。

こちらの方言ではほとんど「淋しい」という意味で使われているようです。

 

実家は八代市街地から5kmほど北方で、田園地域の真ん中にあります。

市街地には大きな工場もあり、商売も盛んであったということで、他地域からの来訪者も多く(私もその一人)言葉もどんどんと変わっていますが、郊外の田園地帯では昔からの言葉が残っているのでしょう。

 

義母も産まれてから今に至るまで一度も他に出たことがないためか、言葉もその地域の方言のみで、私もも40年近くの付き合いになりますが、まだ話す言葉を100%理解できているとは言えません。

だいたい90%くらいの理解率でしょうか、それでも最初は半分以下だったのでかなり進歩はしたのですが。

 

義父が入院してもう2年近くなり、娘が近くに居るとはいえ夜間などは一人きりです。

「とぜんなか」と言う気持ちが分かりますが、これ以上どうしようもありません。