爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

田中宇さんの「国際ニュース解説」より、「日韓対立の本質」

いつもある面では楽しみ?の田中宇さんの「国際ニュース解説」ですが、「日韓対立」について記事がありました。

tanakanews.com

田中さんの観察の基調にあるのは、トランプ大統領がこれまでアメリカの政治経済を牛耳ってきた、「軍産複合体」とまったく逆の立場に立ち、軍産の対抗策を封じながら自らの主張を通そうとしているという見方です。

軍産複合体は世界の緊張を煽りながら軍事費への国費支出を増やそうとしているのですが、それを遮ろうとするトランプに対し軍産の息のかかったものや利益共同体の連中の猛烈な攻撃がなされているとしています。

 

日韓の軍事情報協力規定(GSOMIA)の廃止通告については、当然のことながらアメリカの承認なしにできることではありませんので、これはトランプの許可を受けたものと見られると思ったら、田中さんは「トランプがムン・ジェインをけしかけて破棄させたと見られる」とまで言い切っています。

 

この諜報協定も、アメリカの前政権が軍産複合体がすすめる東アジア冷戦体制の強化のために作ったものですから、トランプはこれも潰そうとしていると見るわけです。

 

韓国がアメリカとの関係を希薄化させようとしているように見せているため、これを「日本はアメリカとのつながりを強化できるからラッキー」と見ようとしている、日本の対米従属派もいるようですが、それも浅はかだと指摘しています。

トランプは日本とだけは関係強化などとは考えていません。

日本とも韓国との関係同様アメリカは手を引く方向に載せたがっているようです。

 

北朝鮮金正恩の思惑も、「キムは北朝鮮アメリカの最友好国の地位につけたがっている」という所まで行っているとしています。

もしできるなら、在韓米軍を北朝鮮の中朝国境まで進めることも認めるかもしれないと。

ここまでいくとさすがに眉につばを付けなければいけなくなりそうですが。

 

しかし、トランプのアジア撤退の意志は固く、朝鮮半島は南北ともに中国の支配下に入れようとしています。

そして、日本だけはトランプの盟友の位置に居られるわけではなく、やはり日本も手放すとか。

そのときに、日本はどこに向けば良いのでしょうか。

それまで、トランプ政権が持つとも思えないのですが。