「国際ニュース解説」を頻繁に更新され、アメリカの情勢を中心に興味深い分析をされている田中宇さんですが、トランプをめぐりアメリカの民主党も変化が見えるということです。
田中さんはこれまでも一貫してアメリカの「軍産」つまり軍部と産業界の複合体がアメリカを実質的に支配し、共和党も民主党もその手足であり、その利益のために動いているという見方を示してきました。
トランプ大統領はその軍産複合体に対して巧妙な手を使って挑み、ある程度の成果を上げているということなんですが、どうもトランプを買いかぶり過ぎているように思えてなりません。
それはともかく、田中さんによれば軍産の代弁者そのものであったヒラリー・クリントンの失敗を見て、民主党の軍産協力者もかなり変化の兆しが見えるということです。
マサチューセッツ州上院議員で、軍産系と見られていたエリザベス・ウォーレンもその立場を変えてリベラル系に変身した上で大統領選を目指すとか。
共和党では軍産系の最後の牙城と言えるロムニー上院議員が大統領候補を目指すと表明したが、立場は弱いようです。
トランプの軍産弱体化の戦略は徐々に有効になり、海外の米軍撤退も進み、中東、EUに続いて韓日からも撤兵を目指すということですが、どうなりますやら。
田中さんの分析も非常に面白いのですが、心の中では「そんなわけないだろう」と感じてしまいます。