田中宇さんの「国際ニュース解説」によれば、今回のアメリカ国防長官のマティス氏の解任も、トランプ大統領によるアメリカ軍の世界中からの撤兵作戦の一環だそうです。
マティスは現政権の中では良識派でトランプの歯止めだったという一般認識ですが、田中さんによれば、マティスが政権内の数少ない「軍産複合体の回し者」であり、彼を放り出すことで軍産複合体の影響力をさらに削ることになるということです。
これまでのアメリカの政権は、共和党・民主党のどちらにしても、非常に大きな軍産複合体という連中の支配下にあるも同然でした。
トランプは様々なポーズを使い分けながら、軍産の影響力から脱して米軍を世界中から撤兵しようとしているというのが田中宇さんの見方です。
ただし、アメリカの正規軍を撤兵したとしても、民営化した軍隊を派遣するということですので、平和の時代が来るわけではないようです。
アメリカ政府による同盟国への戦費出費の強制も強まるのでしょう。
しかし国際関係の形というものが大きく変化していくのは間違いないようです。