数々のスキャンダル、官僚の腐敗、首相の思い上がりと他を見下す態度のあまりの醜さには、多くの国民が嫌悪感を抱いていると思います。
しかし、自公政権は揺らぐこともなく、政権維持という点から見れば微動だにしていません。
アベノミクスで経済が浮揚しているから？
あの国民財産を注ぎ込んでの株価維持が功を奏したのも最初だけで、現在ではかなり下落をしています。
この後、株価暴落ということにでもなれば大きな損失を出して国家財政の危機となるでしょう。
それでは景気回復を実感しているからか
毎日新聞の報道を引用しますが、他のテレビ新聞各社の調査でもほぼ同様です。
大多数の人が「景気拡大の実感はない」としています。
まさに、多くの人の実感通りの状態と言えます。
それでも、選挙となれば自公に投票する。
「野党には任せられないから」ということです。
自公政権が良いとは誰も思っていないのに、選択するならこちらしか無い。
それを愚かと言うことはできません。
確かに、「現在の野党に政権を取らせてもどうしようもない。”悪夢”を見るだけ」でしょう。
アベノミクスが嘘で固めたものであったとしても、それに代わる「景気浮揚策」などというものはありません。
それなら、形だけでも株価上昇をもたらした安倍にそのままやらせるしかないのか。
この原因というものは、実は国民の投票行動にあるからなのです。
実は、
景気を浮揚させることは、もはやできない。
ということを国民が自覚せず、いつまでもそれを追い求めているからなのです。
「景気が良かった」と言う感覚を持っていたのは、高度成長期とバブル期でしょうか。
その時は、確かに国民の多くが収入の上昇を享受できたのでしょう。
しかし、それは「歴史の罠」とでも言うべきもので、あの時期の国際的なバランス、エネルギー依存経済への傾斜といった偶然で作られたものだったと言えます。
それらの前提条件がすべて消え去った現在では、「世間皆好景気」なんていうことは起きようがありません。
せいぜい「金持ちだけに好景気」というものが得られればいいところです。
現在の野党が政権を取ったとしても、アベノミクスに代わる「景気浮揚策」を探し出すことはできず、「少し清潔なアベ政治」しかできないでしょう。
その結果、（不潔なのがアベ政治の成功の秘訣なので）、惨めにも失敗し、「再びの悪夢」となるだけです。
それに無意識に気づいている国民は、野党には投票せず、結局は自公政権安泰ということになるのです。
国民も早く「景気回復」だけを求めることを諦めるべきです。
それができたところから、本当の安心できる社会の構築が始まります。
そして、それは私の見るところ「脱エネルギー社会」であると考えています。
