爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

大阪万博、建設費だけで1200億、総費用はいくらになるのか

大阪万博開催決定より数日、これは自分の功績だという連中も何人も出てくるという惨状ですが、会場建設費だけで1200億円という数字も出てきました。

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東京オリンピックも最初の予定をはるかに超過して2兆だの3兆だのという派手な数字が飛び交っています。

 

老人の年金を削る話とか、妊産婦の医療費に加算するとか、弱者からむしり取る話は次々と出てくるのですが、オリンピックや万博の経費は別勘定のつもりなのでしょうか。

 

そう言えば、東日本大震災の復興費用も、掴み金状態で有象無象が群がっているような話も聞こえてきます。

 

多くの国ではこのような状況を予測してか、オリンピックや万博の開催などには国民の批判が集まり、候補地としての名乗りを断念という話が聞こえてきますが、日本人は開催決定で喜ぶばかりで、まともに影響を考えようともしません。

 

1964年の東京オリンピック、その6年後の大阪万博、そしてその当時の高度経済成長といった歴史の流れと、今回の2020年のオリンピック、2025年の万博と並べ、あたかも高度経済成長がまた来るかのような説明をしているTV番組もありました。

 

原因と結果、因果関係というものがまったく分かっていないのか、知っていてわざと混乱させているのか知りませんが、たまたま世界の環境がちょうど重なって日本の高度成長を許したという歴史の偶然と、オリンピック、万博の開催が同じ時期になったというだけであり、オリンピック万博を開催すればまた高度成長が来るかのような期待はほとんど成り立つはずもないことです。

 

会場の夢洲とかいう埋立地は、これまでも大阪オリンピック用地に使うとかいった話が出ては消えしていた半端物のようです。

2025年までに、南海トラフ巨大地震は起きないのでしょうか。

もしも起きたら大阪湾沿いの地域の津波被害も予測できます。

それとも、海岸沿いには数十mの巨大堤防でも作るつもりでしょうか。

 

前回の大阪万博のうつろなテーマ「人類の進歩と調和」がその後どうなっているのか、よく考えてからにしてほしいものです。