爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

デジタル庁発足、しかしどうもこの名称には違和感が消えない。

先週、デジタル庁が発足し、行政のデジタル化を推進するということになりました。

 

それはまあ、せいぜい頑張ってやってねと言うことですが、どうも気になるのがその名称「デジタル庁」です。

 

これについては、昨年この計画が公表された時にも書きました。

sohujojo.hatenablog.com

「デジタル」という言葉は、元来は「整数のようなとびとびの数字で示されること」を指します。

デジタル - Wikipedia

 

それが現行のほとんどのコンピュータでデジタル技術が使われていることで、「デジタルコンピュータを使用していり情報技術」をも「デジタル」という言葉で表すようになりました。

 

上記のウィキペディアにも示されているように、

「『デジタル社会形成基本法』では第二条でデジタルを「インターネットその他の高度情報通信ネットワーク」や「電磁的記録」を用いるものとしており、本項で示す範囲より狭い物となっている。 」

 

ということで、「デジタル」をごく狭い範囲の意味に限定して使われるようになってしまいました。

 

私は英語の現在の状況についてはほとんど知りませんが、欧米でもこのように「digital」だけでこのように使うようになっているのでしょうか。

 

例え言葉の用例がそのように変化しつつあるとしても、「デジタル」という言葉のすべての意味がそれに限定されているわけではないことは明らかです。

 

このような言葉を、政府の省庁の正式名称として用いるのはどうでしょう。

「情報技術庁」と言った名称ではなぜいけなかったのでしょうか。

なお、このデジタル庁の英語名称も「Digital Agency」であるようです。

 

コンピュータの基礎理論は別にデジタルに限ったわけではなく、アナログコンピュータというものも存在します。

今後の技術の進展でアナログコンピュータが優勢になることが無いとも言えません。

そうなったら、「デジタル庁」は名称を変えるのでしょうか。