爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2025-02-01から1ヶ月間の記事一覧

衆議院一票の格差、高裁で軒並み合憲の判断。まあ裁判所に期待するのが間違いなんだけど。

昨年の衆議院議員選挙で1票の格差が最大2.06倍となったことで提訴された裁判で高裁判決が次々と出ていますが、どこも合憲との判断となっています。 2倍を越える格差はこれまでは違憲状態などという判断も出ることがありましたが、今回は選挙区決定の制度を…

日米首脳会談のうわべだけの親密さの演出はやはり何の意味もなかった。次々と繰り出されるトランプ政策

日米首脳会談では親密さの演出がされ、日本政府は少し胸をなでおろしたかのようでしたが、それから数日もたたないのに次々とそれを裏切るかのようなトランプの政策発表です。 日本製鉄のUSスチール買収は株式の過半数取得を許さないということで、金だけ出せ…

「サプリメントの不都合な真実」畝山智香子著

最近は「野良猫通信」でも盛んに食品安全について発信している畝山さんですが、小林製薬の紅麹サプリでの大規模な食品安全に関わる事件ではいろいろとその事情について書いていました。 どうやら製造工程でのアオカビの混入ということで幕引きが図られたよう…

アメリカは鉄鋼アルミニウムに25%の関税、世界の貿易収縮につながるのか。

トランプ大統領は世界各国からアメリカに輸入される鉄鋼とアルミニウムに25%の関税を課すことを発表しました。 www.jiji.comこれには例外はないとしていますが、オーストラリアは対米貿易収支が米側の黒字であるため課せられないということも言われていま…

「崖っぷち『自己啓発修行』突撃記 ビジネス書、ぜんぶ私が試します!」多田文明著

多田さんは悪徳商法などに引っ掛かったふりをして付いていきその体験を書くという「ついていったらこうなった」などという本を書いてきたルポライターです。 以前何冊か著書を読んだこともあります。 「迷惑メール返事をしたらこうなった」多田文明著 - 爽風…

非常に珍しい食中毒、密封容器包装の総菜でボツリヌス菌増殖。

新潟県で市販されていた密封容器包装の総菜で、要冷蔵のものを常温で置いていたものを食べてボツリヌス中毒の症状が出たというものです。 news.yahoo.co.jp その状況はちょっと考えられないようなものですが、去年11月に購入した密封容器包装の総菜で要冷蔵…

「準平原の謎 盆地は海から生まれた」高橋雅紀著

準平原とはW.M.デービスが提唱した地形輪廻説で浸食の最後の段階になった状態を言います。 隆起した台地が河川により浸食され険しい山岳地帯を形成しますが、それからさらに浸食が進むとなだらかな地形になり最後には平地となるというものです。 しかし著者…

日鉄は株式の過半数を取得しない。それで落着するのか。

日米首脳会談で日本製鉄のUSスチール買収は株式の過半数取得を行わないこととされたようです。 www.jiji.com過半数を取得すれば買収となるのでしょうが、それに至らなければ単なる出資額増強に終わります。 経営権は今まで通り、弱体化したUSスチール経営陣…

「アジア系アメリカを知るための53章」李里花編著

アメリカで人種問題といえば黒人やラテン系が大きなものですが、アジア系と言われる人々もやはりかなり大きな問題を抱えています。 そういった「アジア系アメリカ」(”人”の問題にとどまらないので)について、多くの専門家がそれぞれ執筆しています。 「ア…

トランプ石破会談成功?

石破首相がトランプ大統領との会談を終えて帰ってきました。 なごやかなムードで終始し、巨額の対米投資を約束したものの、防衛費大幅増額や関税アップなどを言われることがなかったということで安心したかのようです。 www3.nhk.or.jpしかし、これで済むは…

「世界がわかる”資源”の話」鎌田浩毅著

地球科学者で火山学を専門として来た鎌田さんで、これまでもそういった著書を拝見したことはありました。 今回は「資源」についての話ですが、専門外の部分もかなり含まれているように感じます。 資源といってもエネルギーや鉱物だけではなく、水や森林とい…

「危険な食品」という報道で儲けようとする人たち。畝山智香子さんの記事より。

畝山智香子さんの「野良猫通信」は食品安全関係では非常に参考になるものですが、そこでアメリカの報道に典型的な例があったということが示されていました。 foocom.netアメリカで「プロテインパウダー」という一群の商品がありますが、その中から鉛やカドミ…

「恋人たち」フィリップ・ホセ・ファーマー著

1953年に発表されたファーマーの初めてのSF小説です。 恒星間宇宙飛行や異種生物接触といったハードSF的テーマを扱いながら、セックスというものも大きく構成要素としたということで、当時のSF界に大きな衝撃を与えたといういことです。 なお、あとがき…

ショック、図書館で借りてきた本6冊のうち2冊が既読。

私が読む本のほとんどは近くの市立図書館で借りてきた本です。 貸出規定によれば、一回に10冊まで、期限は2週間。 その間に読み終えないのも困るので、だいたい1回に6冊借りることとしています。 今回も今週初めに借りてきましたが、そのうち1冊は読み始めて…

「太陽光発電と蓄電池だけで電力需要を賄う」ということはどういうことか。

太陽光発電は晴天時の昼間しか発電ができないということは理解できても、その隙間を蓄電池で充電しておいて埋めればすべての電力需要を賄うことができるのではないかと言われることがあります。 それがどれほど無謀な事なのか、電力会社にも勤務したことのあ…

「変わる日本語、それでも変わらない日本語」塩田雄大著

若い人たちの話す言葉が変わってきたと感じる人も多いでしょう。 確かに徐々に変化しているようです。 そういった変化を多くの人達に問うてまとめたものです。 ただし、「どれが正しいか」ということは判断していません。 「語源的に見ればこれが正しい」な…

トランプのガザ問題解決策見える。住民をすべて追い出してガザはアメリカが所有。

アメリカのトランプ大統領はイスラエルのネタニヤフ首相との会談の後の記者会見で次のように語りました。 ガザはアメリカが所有し管理する。 住民は「すべて」移住させる。 news.yahoo.co.jp 住民を移住などといってももちろんイスラエル国内であるはずもな…

「日本史の虚像と実像」和歌森太郎著

「日本史の虚像」とは何か。 歴史の真実「実像」とはまったく違うものが流布していたのが実情でした。 そこには歌舞伎などで取り上げられた歴史上の事件などの受け狙いの改変、そしてそこから発展した歴史小説、時代小説などで作られたものが数多くあります…

PFAS問題が過熱していますが、それにしてもng/Lなんていう濃度のものをどうやって分析するの。

PFAS汚染の問題が大きくなっており、上水道などに混入していると大騒ぎになっています。 しかしその濃度は日本の基準値でもPFAS、PFOA合わせて50ng/Lとか。 それがどのような濃度かということを実感できる方はどの程度いるのでしょうか。 大気汚染や水質汚…

PFAS問題あれこれ。騒ぐばかり。

PFASと言われる化学物質が水道水から検出とか、血液中から高濃度で検出とか、いろいろと騒ぎになっています。 しかし報道する人々がその経緯も意味もよく分かっていないようで、おそらく発表者側の言うがままに伝えているだけのようです。 リスク学者永井孝…

トランプの高関税脅し、効果を上げているのか。

トランプがカナダ・メキシコに25%の高関税を掛けると発表し、両国政府は米国との協議を急ぎ国境警備などを強化することで1か月の引き延ばしを決めたようです。 www.asahi.comメキシコは1万人の兵士を国境付近に常駐させ警備させることを約束し、カナダも…

「七夕伝説の謎を解く」勝俣隆著

七夕まつりは今でも各家庭で行われるだけでなく、地域で開催されることもあります。 この七夕というものは中国発祥ですが日本にもかなり古い時代にやってきてそれ以来延々と続けられています。 七夕と言えば牽牛織女、あるいは彦星織姫といった伝説が思い起…

トランプが「日本が好きだ」と言っている。恐ろしいこと。

トランプ大統領が来週日本の石破首相を呼びつけ、首脳会談という名の命令伝達を行うにあたり、「日本が好きだ」と話しているそうです。 www.nikkei.com 前の任期では当時の安倍首相とは非常に打ち解けた雰囲気で、おそらく気質が合っていたこともあるのでし…

熊本市に続いて八代市でも住民投票条例案否決、代議制民主政治というものを理解していない行政や市議会。

熊本市で市庁舎建て替えの是非を住民投票で問うことを求めた条例案が市議会で否決されたのに続き、同じような問題で八代市で厚生会館の解体を止めるよう求めた住民投票案が市議会で否決されました。 www.tku.co.jp 熊本県内で同時期によく似た状況で住民投票…

人の「死に方」が気になる。

70歳を過ぎ「自分の死に方」ということが強く気になるようになりました。 そういうところに「人の死に方」で衝撃的な事件が次々と起こります。 長野駅前でバスを待って居た人が襲われ、刺されて死亡した人がいました。 何の関係もない犯人に、ただそこに立…

「日本の漢字」笹原宏之著

日本は中国の漢字を取り入れ、さらにそれを変化させた仮名文字を作り出し、それを併用することで非常に効率的な文字文化を形成しました。 しかし、その中で「漢字」というものも自らの有用性に沿うように手を加えていったということもあります。 今では国が…

あの陥没した道路はそのまま日本の今の国の姿を示している。よんばばさんの「あとは野となれ山となれ」より。

よんばばさんの「あとは野となれ山となれ」を読んでいたら、実に適切な指摘があったので紹介します。 hikikomoriobaba.hatenadiary.com埼玉の道路陥没事故はどんどんと穴が広がっていき落下したトラックの運転手さんの救出もままなりません。 よんばばさんは…

「張良」宮城谷昌光著

張良とは漢王朝を建てた劉邦を支えた人物です。 秦との戦い、そしてその後項羽との戦いで優れた作戦を建言し劉邦の苦境を救いました。 その張良の若い頃からを描いた作品ですが、これも宮城谷さんのあとがきによれば、「史料をあたってもいろいろとわからな…