爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「すらすら読める 正法眼蔵」ひろさちや著

禅宗の一派、曹洞宗を日本で開いた道元が遺した大著である正法眼蔵は有名な書で、高校の歴史でも習いますので誰でも聞いたことはあるでしょうが、おそらくほとんど読まれてはいないでしょう。 ひろさちやさんが、道元に関する簡単な解説と本文の一部の原文お…

トランプが記者会見

これまでツイッターで言いたい放題だけの発信を続けていたトランプ米次期大統領が当選後初めて記者会見を開いたそうです。 mainichi.jp その状況はテレビ新聞などでも多数報道されていますが、アメリカに雇用を生み出すということばかりを強調するだけのもの…

微生物の話 第8回 Vibrio parahaemolyticus

第8回 Vibrio parahaemolyticus (ビブリオ パラヘモリティクス) この菌はいわゆる「腸炎ビブリオ」です。 ここから先は会社勤めも最後に近づき、窓際や左遷といった厳しいことばかりが続き、あまり良い思い出はないのですが、そこでも微生物に関係していき…

「フグはフグ毒をつくらない」野口玉雄著

フグはフグ毒(テトロドトキシン)を持っており猛毒ということは誰でも知っていることでしょうが、最近はこれは食物連鎖でフグが体内に取り込んでいるだけで、毒を作っているのは別の生物だということが徐々に知られてきたようです。 本書はその研究を長年や…

「それでも企業不祥事が起こる理由 法令遵守を超えるコンプライアンスの実務」國廣正著

著者は弁護士で企業不祥事の際の対応を数多く手がけてきた方です。 本書は2010年出版ですのでそれまでの事件が取り上げられていますが、それ以降も不祥事発生は限りなく続いているようです。 各企業とも勉強はしているんでしょうが、なくなりません。 ま…

「おべんとうと日本人」加藤文俊著

著者の加藤さんは慶応大学の環境情報学部というところの教授。そして経済学部出身ということですので、「おべんとうのメニュー」とか、「美味しいおべんとうの作り方」といった内容ではないことは明らかです。 日本が世界に誇るべき文化である「おべんとう」…

「こんなにちがう ヨーロッパ各国気質」片野優、須貝典子著

著者は20年以上ヨーロッパ在住、現在はプラハに住むというジャーナリストで、ヨーロッパ各国に出歩いているということです。 日本では「欧米」と十把一絡げに語られることが多いのですが、ヨーロッパと一口で言ってもその一国一国は千差万別。相当違うという…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1173 年金カット法案が可決

賀茂川さんが書かれている通りです。改めてここに書くのも腹が立つような話ですが、実質的に年金をカットするという法案がほとんど審議らしいものもないまま強行採決されました。 kamogawakosuke.info ちょうどその時期は元芸能人が覚せい剤所持で再逮捕とか…

「差別と日本人」野中広務、辛淑玉著

元衆議院議員で内閣官房長官や自民党幹事長も歴任された野中さんと、在日韓国人の辛さんが様々な差別問題について対談をしたという本です。 辛さんは在日韓国朝鮮人問題での発言もあり差別という問題については意見があるのは当然ですが、野中さんがなぜ関わ…

「IQってホントは何なんだ? 知能をめぐる神話と真実」村上宣寛著

心理学者村上さんの知能指数IQをめぐる事態についての解説です。 冒頭にあるように、「私の知能指数は150だ」といって自慢する人が居ます。 これはどうやら何重もの意味で誤ったことだそうです。 まず、最近の知能テストでは150などという指数は出るは…

日本企業の海外M&Aが16年も10兆円超

日本経済新聞に表記の記事がありました。 www.nikkei.com 一見景気の良い話のように見えますが、この資金はどこから出ているのでしょう。 アベノミクスの株高、円安誘導政策で大企業に儲けさせたものでしょう。 それを労働者や中小企業に配分して国内景気を…

微生物の話 第7回 Aspergillus awamori

第7回 Aspergillus awamori (アスペルギルス アワモリ) 40歳の頃、研究所での仕事も行き詰まり、同期の連中も皆管理職となっていっても自分ばかりはヒラのままという状況で、上司より「酒を担当するなら熊本へ転勤させる」という話が出ました。 研究所に居…

問題のある東京オリンピック水産物調達方針

いろいろな話題に気づかせていただける貴重な情報源となっている、東京海洋大学の勝川俊雄先生のサイトですが、そこに今回出ていたのは「2020年東京オリンピックでの水産物調達方針が問題」という記事でした。 オリンピック調達方針のパブコメが今日まで - …

2017年にやりたいこと だそうで

今週のお題「2017年にやりたいこと」 まあできそうなことは、九州スリーデーマーチに参加すること。 昨年は開催寸前に熊本地震発生で中止になりました。 その次には、参加しているコーラスグループの定期演奏会で満足できる歌を歌うこと。 昨年は少し反省点…

「ダルタニャンの生涯 史実の三銃士」佐藤賢一著

本書冒頭に書かれているように、「世界で最も有名なフランス人はダルタニャンではないかと思う」というのが多くの人の意見かもしれません。 ルイ14世などを押さえて堂々の一位となる資格はあるでしょう。 もちろんアレクサンドル・デユマの小説「三銃士」の…

「自滅する選択」池田新介著

「仕事を先延ばしにして遊ぶ」「好きなものを好きなだけ食べたい」といった心理で欲望のままに任せ、肥満したり借金漬けに陥ったりするというのは、よく見られることですが、このような心理の奥には「双曲割引」というものがあるそうです。 これは「行動経済…

2017年年頭にあたり

新年明けましておめでとうございます。 静かな朝から新しい年が始まったように見えます。 今年も好き勝手なことを次々と書いていこうと思いますが、よろしければお付き合いください。 今年の予想から行ってしまいましょうか。 大きな地震が2~3回は起きる…