これまでに起きた生物の大量絶滅についてはその原因が何かという多くの学説が出ていますが、これらは考えられないほどの超巨大火山噴火のせいではないかということです。
natgeo.nikkeibp.co.jpこの記事の中で紹介されている「ビッグファイブ」という5つの大量絶滅はいずれも火山噴火のためだとしています。
大量絶滅は古い方から順番に、オルドビス紀末(約4億4400万年前)、デボン紀後期(約3億7200万年前)、ペルム紀末(約2億5200万年前)、三畳紀末(約2億100万年前)、白亜紀末(6600万年前)の5回起きており、これらは「ビッグファイブ」とよばれています。
これらを引き起こした火山噴火がLIPというものです。
地球規模での環境変動を引き起こした超巨大火山は、「巨大火成区(Large Igneous Province: LIP)」とよばれています。これら巨大火成区の中で特段に大きく、陸上で火山噴火を行ったものが、大量絶滅を引き起こしたと考えられています(図2)。
そしてその巨大火成区が次の5つであり、その時期は大量絶滅と一致するとのことです。
ビッグファイブに関連する巨大火成区としては、古い方から順番に、揚子江LIP、ヴィリュイLIP、シベリアLIP、中央大西洋LIP、デカンLIPの5つの活動が挙げられています。
こういった巨大火山噴火については、シベリアとデカンというのは聞いたことがありましたが、その他は初耳でした。
このような火山噴火では大量の噴出物があり、それが海洋に流れ込むとその含まれるリンや鉄などでプランクトンが異常繁殖し、それが酸素を吸収して海水が無酸素状態になったり、二酸化炭素を固定して大気中の二酸化炭素濃度が急減しその結果寒冷化が進んだり、逆にマグマが地中のガスハイドレートや石炭を燃やしてしまって二酸化炭素を排出して温暖化が急激に起きたりといった激変が起き、その結果生物の大量絶滅が起きるということです。
なお、白亜紀末に恐竜が絶滅したのは、小天体が激突したためと一般には考えられていますが、その時期にデカンLIPの活動も起きており、恐竜絶滅は小惑星激突の以前から進んでいたという説もあるそうです。
生物の絶滅というのは大変な事態ですが、何かわくわくさせられるようなものでもあります。