爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

トランプは「関税は外国が払う」と言っているが、「トランプはバカか」

トランプ大統領は海外からの輸入品に高関税を掛けることを決定していますが、その関税は「外国が払う」と言っているそうです。

関税というのは輸入時に輸入国政府がその製品の輸入価格に応じてさらに課すもので、輸入する事業者が支払いますが、その負担は輸出業者、輸入業者、国内販売者の各所に状況に応じて分担されると見られます。

したがって、輸出国の業者がその分を値下げして(つまり関税分を負担して)アメリカに輸出し米側の輸入業者はこれまでと変わらない価格で入手するという可能性も皆無ではありませんが、まずありえないことでしょう。

 

しかも、「無理をしてでも値下げする」のはその品物をアメリカにもたらす競争相手が強力な場合であり、それが米国内業者であればトランプの思惑通りということでしょうが、現状でほとんどそういった業者がいなければ別の輸出国がその競争相手となります。

しかし、そういった別の輸出国にも軒並み高関税を課している状態ではそれは必要ありません。

 

ChatGPTにこの内容を尋ねてみても、まさに同じような答えが返ってきました。

 

そしてさらに「こんなことを言うトランプはバカか」と聞いてみました。

するとChatGPTは、「バカとは言えない。悪賢いというべき」と返してきました。

結構、まともな反応のようです。

というのも、さすがのトランプでも関税というものについて、まったく正確な知識がないはずはない。

しかし分かっていながらあえて「関税は外国が払う」と言っているのは、やはり国内支持者向けのアピールの意味があるということでしょう。

それをとらえての「悪賢い」という判定だということです。

 

こういったトランプ対策としては、結局は抜け駆けする国を押えて世界中が言われたままの税率でアメリカに輸出を継続するということです。

もちろんトランプが求めるような米国製品輸出の条件などは無視します。

すると結局はアメリカ国民が買う輸入品が関税率のまま値上がりすることとなります。

それを埋めるだけの国内産品など実質的にほとんど無し。

それでいくら・・・なアメリカのトランプ支持者たちも納得することができるでしょう。

まあアメリカ政府は減税分などすぐに取り返せるほどの関税を手にすることができるでしょうが。