爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

Ames博士亡くなる。

FOOCOM.NET野良猫通信で畝山智香子さんが紹介していましたが、「Ames試験」で有名なBruce N.Ames博士が10月4日に95歳で亡くなったとのことです。

foocom.net

Ames試験とは私が現役時代に既に広く実施されていましたが、Ames博士が1960年代に開発した試験で、変異原性を効率的に調べるものです。

必須アミノ酸であるヒスチジンを合成できない変異サルモネラ菌に目標となる化学物質を与え、それでさらに変異してヒスチジンが合成できるようになるとヒスチジンを含まない培地で生育可能となり、目で見えるコロニーを作るというものです。

 

Ames博士はこの方法に使うサルモネラ菌株を無償で提供するなどしたため、世界的に広くこの方法が使われるようになりました。

そしてこの方法で多くの化学物質の変異原性を調べ、それが発がん性につながる場合も多く発見しました。

 

さらにAmes博士は多くの物質の発がん性の強さをまとめるというプロジェクトも実施します。

それで分かってきたのが、人工物が天然物より発がん性が強いとは言えないということ。

そして発がん性は物質によって強度が大差があると言うことなどでした。

 

Ames博士はそれらを基に農薬などだけを避けても仕方ないということを主張したのですが、それははじめはAmes博士を自らの味方のように思っていた有機農業者や環境保全論者との亀裂を決定づけたものでした。

 

80代を過ぎても精力的に活動をしてこられたとのことです。

ご冥福をお祈りするとともにその業績を再度見直してみたいと思います。