爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「鉄道写真 ここで撮ってもいいですか」渡部史絵・結城学共著、長島良成監修

鉄道ファンが増加し、乗り鉄とか撮り鉄といった言葉も普通に使われるようになってきました。

しかし鉄道写真を撮ろうという撮り鉄の中には撮影マナーが悪い人たちもいるようで、時々トラブルを起こしたというニュースが流れることもあります。

そんな人向け、どういったことが問題か、どういうことをすると法律違反になるのかといったことを場面ごとに解説しています。

 

法律的には他の所有地に立ち入ることを禁じる住居侵入罪、建造物侵入罪に触れる行為が多いようですが、鉄道関係では特に鉄道営業法という法令があり、そこで鉄道の安全運行などを妨げる行為には禁止規定が数多く制定されています。

 

鉄道沿線からの撮影では私有地への無断立ち入りというのが問題となることが多いようです。

ただし特に列車撮影地に多くみられるような自然が多い地域ではどこまでが私有地か分かりにくいことも多いので、注意が必要です。

また立ち入るだけならまだしも、撮影のために植物や建造物を触ってしまうこともあるようで、器物損壊等の発生もあり得るところです。

 

鉄道用地内は特に注意が必要なところで、多くの場所が鉄道用地であることが多く、そこへの立ち入りは禁じられていると考えるべきです。

また駅のホームでも他の人々の通行を妨害することは禁止行為でありこれも避けるべきでしょう。

 

鉄道事業者も撮影に訪れるファンを規制するばかりを考えているわけではなく、ルールを守って撮影する分には歓迎していますので、そういったことをきちんと頭に入れて振る舞うべきでしょう。

 

今から50年以上も前の私が中高生の頃にはあちこちに蒸気機関車の写真などを撮影に行きました。

鉄道用地内にはそれほど入った覚えはないのですが、沿線の私有地にも入らなかったかと言われればあったような気もします。

まあ当時はよほど有名な撮影場所以外はほとんど鉄道ファンもいないようなところばかりで、そんなところで写真を撮っていても馬鹿じゃなかろうかと冷たい目で見られるだけで不法行為をとがめられるということもなかったのは良い時代だったのでしょう。

まあ、もう行くこともないでしょうが。