爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「鬼平犯科帳(四)」池波正太郎著

第四巻となっても、凶悪な盗賊が次々と襲い掛かります。

 

「霧の七郎」平蔵を仇と付け狙う霧(なご)の七郎がまた凄腕の剣客に平蔵殺しを依頼しますが、その浪人は平蔵の息子の剣の師、坪井主水の師匠の息子だった。

「五年目の客」五年前に客の金を盗んで逃げた女郎が、その相手に見つけられたと勘違いして殺してしまうがそれが盗賊の一味。

「密通」平蔵の妻久栄の実家が頭が上がらない天野彦九郎から、金を盗んで逃げた下人を捕らえるように無理やり依頼された平蔵だが、真実は全く違った。

「血闘」密偵おまささんが初登場。しかしおまさの盗賊時代の仲間に見つかり拉致されてしまう。それを助けに向かった平蔵だが、助勢の到着が遅れたため一人で打ち込み、危ういところようやく同心たちが間に合う。

「あばたの新助」火付け盗賊改め方同心佐々木新助は、盗賊の女に色仕掛けで引き込まれ取り締まり情報を漏らしてしまう。

「おみね徳次郎」網切りの甚五郎の配下、山彦の徳次郎は盗みの合間を過ごすのにおみねという女と一緒に暮らしていたが、この女も実は盗賊法楽寺の一味だった。

法楽寺一味は捕らえたものの網切りはまたも取り逃がしてしまう。

「敵(かたき)」密偵となる大滝の五郎蔵登場。盗賊の金をめぐっての仲間の争いで五郎蔵は配下と殺し合いになるが平蔵たちに救われその後密偵となる決意をする。

「夜鷹殺し」安女郎の夜鷹が惨殺される事件が連続して起きる。町奉行が動かないため平蔵が単独で探り、おまさと彦十のみを連れておまさを囮にしておびき出そうとする。しかし平蔵のいない時に彦十と二人で出てしまい犯人と遭遇。

 

しかし何年、何十年ぶりに再会した人をきちんと見分けられるというのは、どれほど記憶力が良かったのでしょうか。

私などちょっと服装や髪型が変わっただけで全く見分けられません。