爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「内田樹の研究室」より「文字の書けない子どもたち」

内田樹さんのブログ「研究室」ですが、気になる話題がありました。

「文字の書けない子どもたち」というものです。

blog.tatsuru.comパソコンやスマホばかり使っているから、文字も忘れてしまったというだけでなく、「文字を書く身体の使い方が身についていない」ということのようです。

 

大学の学生でも提出物の自分の名前すら判読不能だとか。

文字を書くという動作に体がついてこないようです。

 

文字を書くということはかなり高度で精細な身体運用が必要です。

罫にそって、あるいはマス目に合わせて、複雑な形をかたちよく配列する、字間の調整も必要。

毛筆の習字の場合はさらに濃淡の調整も必要となります。

そういった訓練がほとんどできていない若者たち。

 

事は文字を書くことだけでなく、包丁でネギをきざむ、針に糸を通すなども同様です。

そういった体を使って行うことがどんどんとできなくなっていく。

それはやはり人間としての能力が総体として落ちているということなのでしょう。