内田樹さんのブログ「研究室」に掲載されていたものですが、日刊ゲンダイへの記事だそうです。
安倍政治の10年間で日本の国力は劇的に衰えた。
しかし、安倍の最大の負の遺産が、「国力が衰微しているという事実が隠蔽されている」
ということだそうです。
さまざまな指標で日本の没落は確実なのですが、それを隠して日本は優れているかのように装い、それを半ば疑いつつも支持した有権者が20%ほど居たために、棄権率50%以上という選挙の状況の中で圧勝を繰り返したのが安倍選挙そして安倍政治でした。
しかし安倍政治は終わってしまいましたが、それはパンデミック対策の失敗のせいでした。
人間は騙すことができても、ウイルスには通用しなかったためです。
安倍政権下で政権担当者たちは「成功すること」と「成功しているように見えること」は同じことだと本気で信じ始めていた。
ウイルス相手にもこの方針で臨んだのでしょうが、さすがにそれは無謀でした。
そして現在の岸田政権も基本的には同じだと見ています。
すべてが「成功しているかのように見せればよい」
それでバカな国民を騙せれば選挙で勝ち続けることができるということでしょう。
これが安倍政治の総括だということですが、しかしこれがまだ終わっていないというのが困ったところでしょう。
その嘘を続けなければ崩壊してしまうということでじたばたしているのが日銀で、円安政策を否応なしに続け、さらに傷口を深くしています。
現在は国葬問題、そして統一教会で揺れ動いていますが、どちらもこの内田さんの指摘に比べれば枝葉末節としか言えないものでしょう。
それでも枝葉であっても政権の本質をさらけ出しているものではあります。
しかし内田さんの指摘のような安倍政治の本質に目を向けなければならないものでしょう。