まさに駅伝シーズン真っただ中、中学生から高校、大学、社会人と様々な駅伝大会が催され、多くの選手が走り回っています。
そんな選手たちの末路をスポーツライターの酒井政人さんが書いていました。
まだまだ野球やサッカーを目指す子どもたちの方が多いのかもしれませんが、駅伝というのも人生をかけて取り組むものとなっています。
一部には高校卒業後そのまま実業団という人もいますが、多くは大学、それも箱根駅伝を目指す関東の学校に入ります。
ざっとした計算ですが、スポーツ推薦などで駅伝チームを持っている大学が40校、一校で毎年10人程度とすると一年に400人がこの道を目指してくるそうです。
その中で実績を残した選手が実業団へ。
実業団チームはプロではなく社員として仕事もしながら練習をするというのが建前ですが、その仕事も午前中だけ、内容も他の人のお手伝い程度。
そしてほとんどの人が数年で選手としては使い物とならず引退して会社の仕事に専念することとなります。
しかし、それでまともに仕事をできる人はごく一部、ほとんどは会社員としても使い物にはならないということです。
彼らの中でも指導者として学校や実業団のコーチや監督となるのはさらにそのごく一部。
どこかで目を覚まして社会人として生きていく覚悟を決めなければならないのでしょう。
人並外れて足が速いという、決して悪いことではないのでしょうが、それがかえって人生を間違えさせることとなる。
そういったさなかの人々を嫌というほどテレビで見ることができるシーズンです。