爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

熊本の大洋デパート火災から50年

104人という多くの死者を出した熊本の大洋デパートの火災から29日で50年になるそうです。

その跡地にある商業施設で火災を想定した訓練が行われたということで、テレビニュースや新聞記事になっていました。

kumanichi.com

火災があったのは昭和48年11月29日、私はまだ大学受験間近の浪人でまさかその後熊本に住むことになろうとは夢にも思っていない時でした。

そのせいか、ニュースでは見たのでしょうがそれほど印象にも残っていないものでした。

 

その後5年ほどして会社に入り熊本赴任、熊本市にも時々行くようになり大洋の跡地にできた施設に知人が関係していたということもあり急に身近な話題になってしまいました。

 

被害が拡大した要因としてはスプリンクラーや防火シャッターなどの装備が不備であったとか、従業員の避難指示もなかったとか、年末の繁忙期で商品があふれていたとかいろいろあったようです。

 

熊本のテレビニュースでは当時の従業員の人のインタビューもありましたが、決して忘れられない記憶となっているのでしょう。

しかし現在では若い人などはほとんど知る人もいないようで、現在の建物の前で聞いてもそこでそのような大火災があったということも知らないということです。

まあ50年といえば中年までの人でも記憶にはないでしょうから仕方ないことかも。

 

しかし大洋デパート火災ほどの犠牲者はないといっても、各地で火災で多くの死者が出るということは起きています。

消火設備などの点検や避難訓練の実施などは当然ながら十分にするべきことでしょう。

それとともに、外部の人間も常に注意を払い、防火扉の前にまで品物を置いていたり通路が狭いなど防災意識の低いとみられる建物には近づかないといった意識が必要と思います。

とはいえ、私も酒を飲みに行くときにはその点が怪しい店に行くこともありますが。