またも非常に若々しい夢を見てしまいました。
しかも真に迫り過ぎていて目を覚ました後も「実験の準備をしなければ」としばらくはそのことばかり考えていて起きられませんでした。
私は大学4年生、卒論研究のために研究室に配属されました。
化学実験が主の研究室のようで皆なにやら実験台であれこれとやっています。
研究テーマは自分で決めなければならないようです。
何かの生理活性物質の単離精製を目指そうと思っています。
対象となる発酵液は自分で作るのではなくすでに用意されています。
それをカラムクロマトグラフィーで分離する必要があります。
(専門用語で申し訳ありません。
カラムクロマトグラフィー | 化学実験 器具操作 ビデオ動画集 | 京都大学
と言ったものです)
すでにガラス製の筒が用意してあり、イオン交換樹脂のビーズも詰められています。
しかし送液用のポンプも集液装置も揃っていません。
この実験室では必要な備品は皆それぞれどこからか調達してこなければならないようです。
さて困った。
一緒に入ってきた卒論生の同期生と一緒に昼飯でも食べながら相談しています。
しかし行なうべき実験テーマの話ではなく実験器具の調達の話で困っているというのはいかにも夢の中だけの話のようです。
いやはや、またも昔の仕事の夢を見てしまいました。
大学4年の時に卒論研究のために研究室に入ったというのは実体験ですが、私のいた研究室は化学実験は行わずに植物栽培や成分分析といったことが主でした。
また卒論テーマはもちろん指導の教官に決められており、自分で考えることなどあまり無かったように思います。
そのため、夢に出てきたような実験はその後の会社での研究所などでの経験から来ています。
カラムクロマトというのは醗酵生産物の溶液のような混合物から目的となる物質を濃縮して精製するための実験装置で、シリカゲルやイオン交換樹脂のように物質の吸着性の差を利用して行います。
とはいえ、実際にはあまりうまくできたという経験はなく、失敗ばかりでしたが。
しかし研究室の光景というのはどこへ行っても似たようなものでした。
実験台が平行して並んでおり、その上には様々な器具や装置が置かれています。
あまり良いことでは無いのですが、何かの薬品の臭いも漂っています。
白衣を着た研究者たちが黙々と作業をしています。
こういったことから離れてもう何十年も経ってしまいました。
それでもここまで真に迫った夢を見るというのは、よほどそれに悩まされていたということでしょうか。