爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

飲食業での従業員による「不適切動画の投稿」相次ぐ。

飲食店の従業員など(おそらくパートかアルバイト)が厨房などでふざけて非衛生的な行為をし、それを撮影してSNSなどに投稿するという事件が連日報道されています。

 

彼らの仕事に対する認識の甘さもひどいものですが、一方ではこれほどまでに過激な行動を取らせる一因となっているであろう、会社側の雇用条件の悪さというものも容易に想像できます。

 

今朝のテレビで報道されていたものも、カラオケ店の厨房で唐揚げにする前の鶏肉を、わざわざ厨房の床にこすりつけて、それを油で揚げるというものでした。

たしかに、その後で揚げているからまず分からないだろうけど。

 

バイトの従業員にしてみれば、あまりの待遇の悪さに「もう辞めてやる」と考えて、その前に一つこれまでの仕返しをしてやろうという、意趣返しなのでしょうが、それに対して店側の対応も、社会にはひたすら低姿勢で謝罪しておいて、従業員は解雇でしょうか。

 

従業員がミスなどで会社に対して損害を与えたとしても、その賠償を請求することは制限されています。

よほどひどいミスでない限り、全額賠償請求は認められないという判例が定着しているようですし、もちろん未払い賃金と相殺などということは禁止されています。

(これを無視して請求するブラック企業もあるようですが)

 

しかし、「故意の行為」についてはこの限りではありません。

近頃の不適切動画なるものも、その業績への影響の評価は難しいでしょうが、明らかにそのために売上減少ということになれば、賠償請求も可能かもしれません。

 

これからそういった行為をやろうと考えている人も、一応もしもそれで店が損害を受ければその賠償請求もあり得るということは、意識しておいたほうが良いかもしれません。