爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

やはり「水素」に望みをかけて「世界トップ」への夢を見る。

「水素」に望みをかける企業などのシンポジウムが行われたという、テレビ朝日系列のニュースです。

news.yahoo.co.jp川崎重工やJERA(東電・中電出資の発電会社)などの経営陣が出席し、放言を繰り返したようです。

 

風力発電などではヨーロッパに大きく後れを取ったということで、水素で一発逆転をと考えているとしたら、危うい限りです。

 

「水素を液化して輸送する」ということですが、「どこから、何のために」大量輸送しなければならないのでしょうか。

おそらく、天然ガスなどを原料に大量製造する水素を日本まで運ぶという意味でしょう。

 

「水素はエネルギー源」という言葉自体、間違っています。

エネルギーを変換して持ち運べる形態にしただけのものであり、その間のエネルギー損失は多大なものです。

 

相変わらず、「再エネで水素製造」などという夢物語もはびこっています。

効率の悪い発電でさらに効率を落とす電気分解などをやって、どれほどの水素が採れるのでしょうか。

 

早く「実証化試験」でもなんでもやって、「無理」という結論を出した方が損害を最小限にとどめられそうです。