爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

昭和44年4月4日の思い出

なんとも縁起の良い?、「4」の字ばかりが連なった日でしたが、今からちょうど50年前になります。

 

この日は、今から10年ほど前に92歳で亡くなった亡父が海外旅行から帰国する予定の日でした。

しかし、数字の並びのあまりのひどさに内心不安に感じていたところ、なんと搭乗する飛行機の整備不良とやらでその日の運行はできず、前泊地の香港でしょうか、もう1日滞在が延び、予定より遅れて翌4月5日に無事帰国したのでした。

 

当時は、その5年前にようやく海外旅行の自由化が決まったばかり、まだまだ海外旅行など高嶺の花の、夢のような話でした。

確か、持ち出しできる外貨も限られていたのではないかと思います。

 

そんな旅行になぜ父が行けたかというと、勤めていた会社の顧客をまとめて、ヨーロッパ視察旅行といったものを企画し、ちょうど父は本社の総務部門に居たのでお世話係といった役割で付いていったもののようです。

 

それでもまだ海外に行けるなどという人がほとんど居ない時代でしたので、伯母一家とともに東京の料亭で壮行会まで開いたという、晴れ晴れしい出来事でした。

 

その前からカメラマニアだった父は、旅行中にも多くの写真を撮影してきましたが、今はどこへ行ってしまったのか。

アムステルダムの人魚姫の像の写真が記憶に残っていますが、そこには旅行の団体を離れて一人でタクシーに乗って行ったのですが、いくら「マーメード」と話しても中々運転手に伝わらなかったという武勇伝をよく話していました。

 

今後は、40年以上も続く元号は出ないのでしょう。「44年4月4日」と言う日付も無いかもしれません。