爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

二酸化炭素しか見ていないとこんなバカげたことをやり出すという茶番劇です。二酸化炭素地下貯留

二酸化炭素の排出削減がほとんど進まないことから、焦った二酸化炭素削減派が手を出している「地下貯留」です。

www.nikkei.com

上記の日経新聞の記事には大きな間違いがあり、表題の「排出削減」という言葉は完全に誤りでしょう。

 

その概要は、記事中にもあるように「CO2を通さない地層の下の隙間が多い場所まで井戸を掘り、気体のままCO2を封入する。」というもので、現在「先行している」アメリカなどの例では、石油の取れなくなった油田に封入と言うものです。

 

ただし、非常にコストが高いのが問題であり、「2.4億トンの貯留には専用の井戸480本分の掘削が必要で、少なくとも2.4兆円の費用がかかる。」

 

ということで、2020年の日本の二酸化炭素排出量は11億トンあまりということですから、その「一年間排出量」のわずか2割しか貯留しないものに2.4兆円もかかるということです。

まさか毎年それだけの井戸を掘っていくということは不可能でしょうから、考えられない高コストということでしょう。

 

「気候変動、二酸化炭素」で頭の中が凝り固まっているとこういった方向に進んでしまいます。

まず、化石燃料使用削減というところから考えていけば、こんなバカな金の使い方は入り口で却下できるのでしょうが。