爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「攻撃ヘリコプター、偵察ヘリコプターは廃止」だそうで。

莫大な防衛費増額などが問題となっていますが、あまり話題にもならない中で「ヘリコプター廃止」ということが決まっているそうです。

news.yahoo.co.jp

攻撃ヘリコプターとは主に対戦車攻撃を主要任務とするもので、AH64Dアパッチなどと言うものがあり、1960年代頃から急激に増加し、一時は戦車運用が難しくなるとまで思われていました。

 

これを無人攻撃機などに代替するという方針で世界でも速い決断だそうです。

 

とはいえ、無人攻撃機(ドローン)が十分に機能するからというわけではなく、ウクライナ戦線でもそれほど戦果をあげていないということです。

 

それではなぜ攻撃ヘリコプターの廃止を進めるのか。

 

これもウクライナ戦線ではっきりとした結果が出ているからだそうです。

ロシアの侵攻当初は多くの攻撃ヘリコプターを投入したのですが、その多くがウクライナ軍の歩兵が携行する携行地対空ミサイルで撃ち落とされてしまいました。

(侵攻初期のウクライナの映像でロシア軍のヘリが飛び回っている光景がありましたが、最近は見かけないようです)

あまりの損害の大きさにロシア軍はヘリコプターの運用ができなくなっているとか。

なお、これをロシア軍の戦術のまずさと指摘する声もあったのですが、ウクライナ軍も同様にヘリコプターが使えない状況になっているそうで、やはり同様です。

 

つまり、「携行地対空ミサイル」が大量に普及している状況ではもはや攻撃ヘリコプターなど最前線に投入することは不可能になったということのようです。

 

結局は兵器の開発競争で効果的なものが普及するとその対象となった兵器はもはや存在できなくなるという、当然すぎるような話だったようです。