「賀茂川耕助のブログ」ではかなりエキセントリックな欧米からの主張を転載していますが、今回はビル・ゲイツなどの億万長者が集まって世界の人口を減少させるという陰謀をめぐらせたという話です。
「グッドクラブ」と称する億万長者の会議があるということですが、そこでの2009年の会議で、当時流行しかけていたブタ・インフルエンザのパンデミックを増大させ、それに対して効果よりも副作用が強いmRNAワクチンを広めさせることで人口減少を引き起こすことが討議されたということです。
このグッドクラブというのが、ビルゲイツが主導し他にもジョージ・ソロス、ウォーレン・バフェット、マイケル・ブルームバーグなどが参加していたということですが。
これも「億万長者の人口減少陰謀」ということの他に、「ワクチンで人口減少陰謀」というものも入れ込んであります。
ワクチン陰謀説というものが根強くあるようですが、もしも新型コロナウイルスワクチンの副作用死亡がそれほどまでに多ければもう大変な事態になっているはずで、そろそろあきらめた方が良いのではとも思います。
この元記事を書いたという人は Professor Michel Chossudovsky、どこの教授かは知りませんがそう名乗っているようです。
しかしこのような言説でも自由に発表できるということは、欧米の言論の自由はまだまだ存在するということでしょう。
さて、この陰謀論自体は荒唐無稽とも言うべきものですが、「世界人口は減少させるべき」というのは間違いないことです。
いまだに人口減少は国力の衰退などと言う一昔前の観念にとらわれている人が多いようですが、実際には人口増加は国の滅亡への近道と言うべきでしょう。
中国は一人っ子政策のおかげでこの後人口減少に向かうようですが、無為無策のインドはさらに人口増加が激しくなり、亡国に向かいそうです。
資源供給が無限という神話が存在していた昔なら人口増は国力増ということも言えたのでしょうが、すでに食料だけでなくエネルギーや資源でもその供給の限界はごく間近に迫っており、その時には多すぎる人口は破滅への一本道となるでしょう。
この先、どのように平和的に人口を減らせるかが各国の生き残り策の最重要課題となるでしょう。