爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

NATROMのブログより、「乳がん検診と子宮頸がん検診が2年に1度なのはなぜか」

名古屋市議会の塚本さんという議員が表題のような問いを発したのでNATROMさんが答えたということです。

natrom.hatenablog.com

この議員さんは男性対象の前立腺がん検診が毎年行われているのに、女性対象のこれらの検診が2年に1度であることに疑問を持ち、あちこちにその理由を尋ねたのですがはっきりしなかったということです。

 

その解説をNATROMさんが行ったわけですが、一言で言えば「毎年行っても検診により害が大きくなる割には得られる利益が少ないから」ということです。

 

この「検診による害」というものが一般的にはあまり認識されにくいのでしょうか。

いろいろあるそうですが、特に顕著なのが擬陽性の発生による影響だそうです。

「陽性の疑いがある」ということで再検査をしなければならないのですが、その心理的な打撃はかなり大きく、手間もかかります。

一方、これらのガンの場合は毎年検診を行なってもそれで救える場合はさほど増えないということが認識されています。

ただし、最適な検診間隔というものはすべての関係者が納得するようなものではなく、諸説あるようですが、マンモグラフィは日本などは2年に1度ですがアメリカでは毎年が推奨、逆に子宮頸がん検診は日本で2年に1度のところアメリカでは3年に1度を推奨といった差はあるようです。

 

特にこの「検診による害の発生」ということは覚えておいた方が良さそうです。