北京オリンピックが閉幕しました。
しかし選手たちの姿は美しく見えましたが、その他の部分では数々のグレーなものが飛び交っていたようにも感じられました。
そしてその最大にしてより黒く感じられたのが、ロシアのフィギュアスケート選手、ワリエワのドーピング疑惑でした。
問題の検体は今回のものではなく、12月に採取されたものということですが、今になって結果が陽性と判明、しかし16歳未満だということで今回の出場は認められるという、おかしな裁定で個人戦出場はなりました。
しかしさすがに心理的には大きな重荷となり成績は奮いませんでした。
それに対し、問題のコーチがねぎらうどころか冷たい言葉をかけたとか、16歳未満だから出場させるのならオリンピック出場年齢を16歳以上にすべきだとか、色々な話が出てきます。
IOCのバッハ会長がここに来て取ってつけたようにロシアのコーチ陣を批判しているのも異様な感じですが、そもそも出場させるかどうかについてはIOCにもかなりの責任があるはずですので、今さらそれを言うかということでしょうか。
医師でかつては自身もフィギュアスケートをやっていた経験があるという内田舞さんという方の書いた文章がロシアの状況をよく表していました。
ドーピングかどうかということ以前に、ロシアのフィギュアスケート選手養成の状況というものは非常に過酷で選手たちに大きな犠牲を強いているということが判ります。
これまでの金メダル獲得選手も10代で引退ということに疑問がありましたが、もう18歳にもなると使い物にならないということで使い捨て状態だとか。
どうやら、オリンピックのメダルというものをめぐり真黒な渦がうごめいているかのようです。
そしてそれが決してロシアだけの問題でも無いということでしょう。
再び書いておきますが「こんな大会もう止めたら」