爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

中国の穀物輸入量急拡大、世界的な需給バランスの崩壊につながるか。

中国の穀物輸入量が急拡大し、世界の穀物流通量の多くを占有しつつあるようです。

toyokeizai.net

中国も国内生産保護のために輸入量に制限を設けそれを越えると高額関税を課す体制になっているのですが、すでにその域を突破しているそうです。

 

中国では穀物生産量も伸びていて記録突破しているということです。

j.people.com.cn

しかし輸入が激増している内容はトウモロコシと大豆であり、家畜飼料用のものです。

中国国内での養豚業が急伸しており、その需要が増進しているようです。

 

中国の人口は世界の2割ですが、これまでの植物性中心の食生活が肉類消費の増加に変化していくとその供給のための飼料需要の増大が予測されていました。

それがかなりの勢いで現実化しているようです。

 

日本でも最近は食料品が原材料の高騰を理由として相次いで値上げされています。

これもこの中国の動向の影響であると思われます。

値上げだけで済んでいればまだ良い方なのでしょうが、これが供給不足になったらどうなるでしょうか。

すでに開発途上国などでは食糧供給に影響が出ているようです。

 

農作物は工業製品のように簡単に生産能力増強というわけには行きません。

今後、かなり激しい購買競争となるかもしれません。

食糧危機もあり得る状況かと思います。