栄養疫学の研究者、村上健太郎さんと篠崎奈々さんが書かれているブログですが、今回は「プロテインサプリメント」の話題で、村上さんが書いたということです。
プロテインといっても、日本語にして「タンパク質」と言ってしまうと通常の食生活で摂取している肉や大豆なども含んでしまうので、このブログの中では特にカタカナで書く場合は「サプリメント」として販売されているものを指すことにしているそうです。
特に筋力トレーニングをしている人々が、そのトレーニングの後にこういったプロテインサプリメントを取ることで筋肉増強できるとして摂取しているという話は聞いたことがあります。
こういった話題についても、調査研究している研究者がいるようで、そういった人たちが発表している論文を調べた内容が紹介されています。
筋力トレーニング後にサプリメント摂取という、まさにこの課題通りの調査をした論文があったそうで、それによるとこれを摂取した人はそうでない人に比べて1RM(何の単位かよく分かりませんが)が2.5㎏増加、除脂肪体重(これも何のことか分かりません)が0.3㎏増加と、いずれも筋肉アップの効果が見られたそうです。
ただし、この論文ではもっと重要なことが書かれており、「筋力トレーニング自体の効果の方がはるかに大きい」ということでした。
つまり、「筋力トレーニングをやれば筋肉増強効果がかなり上がる。それにさらにプロテインサプリメントを摂取すればもうちょっと上がる」ということです。
なお、他の論文にも書かれているように、「プロテインをとればとるほど効果が上がるということはない」ということもはっきりしています。
つまり、適正な摂取量を越えて摂取しても効果がさらに上がるということはなく、逆効果の場合もありそうです。
そしてさらに、普通の食生活をしている日本人は食事で十分なタンパク質を摂取しています。
それにさらにプロテインサプリメントを摂取することは不要です。
どうやら、筋肉増強のためには筋力トレーニングをしっかりやれば良いということのようです。
そのあとにプロテインサプリメントを摂ってもほとんど効果は無し。
もちろん、トレーニングもせずにサプリメントを飲むだけで効果を期待するのは全く無理ということでしょう。