「体に良い」と思ってやっていることが逆効果だったということはかなりありそうです。
それらを列挙して簡単な説明を施したという本です。
「ホームライフ取材班」というグループの編纂をいうことですが、どういう人々か説明はありません。
「糖質制限ダイエット」というのが流行しているようですが、それについて危険性を指摘しています。
糖質はやはり体を動かす直接のエネルギーですので、それが不足すると筋肉を燃焼させて補うようになってしまいます。
さらに骨粗鬆症を起こしやすいとか、中性脂肪がたまりやすいといった弊害もあると言われています。
ダイエット効果は高いようですが、極端なものは危険なようです。
鉄分を多く含むと言われていたヒジキですが、大きな変化がありました。
2015年に改訂された「日本食品標準成分表」で、ヒジキに含まれる鉄分量が前の含量の、100gあたり55㎎という数値から、6.2㎎に激減しました。
これはヒジキの食用加工処理で乾燥前に必ず煮沸しているのですが、その釜がかつては鉄製であったのがステンレス製に変わったからという理由によります。
ただし、中国産や韓国産のヒジキはまだ鉄製釜で煮ているので、鉄分が多いということです。
βカロテンは強い抗酸化作用があるということでサプリメントも発売されています。
しかし、フィンランドで広く調査された研究によればβカロテンを多く摂取すると肺がん発生率が上がったということが証明されました。
βカロテンを含む緑黄色野菜をたくさん食べると健康効果があるのですが、サプリの形で大量に摂取するのは逆に作用する危険性があるということです。
こういった例は他にもありそうです。
軽い読み物ですが、中身は考えさせられる内容を含んでいました。