「内田樹の研究室」で「日本のスキー文化の晩鐘」と題した文章が掲載されていました。
blog.tatsuru.com内田さんが久しぶりにスキーに行ったところ、あまりの人の少なさに驚いたということです。
思ってみれば、このところのスキー場はほとんどが外国人だったということで、それがコロナ禍で無くなってしまったら滑る人もほとんど無くなったということです。
つまり、スキー場に来る日本人はしばらく前から激減してしまったということでしょう。
文章の最後には、「日本のスキー文化には1960年代まではその残存臭気が残っていた。それはヨーロッパ文化の雅趣と大正デモクラシーの自律と武士道的緊張の混じり合った、ほんとうに独特のものだったと思う。その日本のスキー文化もおそらくもうすぐ消える。私たちはそれを回顧できる最後の世代になった。」と書かれています。
内田さんは現在70歳、私より少し年上です。
私自身はスキーには一度行ったことがあるだけで、あまり縁が無かったのですが、同年配の人々は若い頃にはかなりスキーに行ったのではないでしょうか。
しかし、少し年下の年代の人々はもうあまりスキーには行かなくなったという話は聞いたことがあります。
かつては上信越の山沿いの地方に行くとどこでも山がざっくりと削られたようにスキー場が見られたものですが、どうなったのでしょうか。