爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

酒税法改正時期が迫り、第三のビールが売れている。

酒税法改正が10月1日施行ということで、大幅な酒税値上げの第三のビールの駆け込み需要が発生しているようです。

www.all-senmonka.jp一本当たりに換算しても約10円の酒税アップと言うことですから、販売価格もほぼそれと同じだけ上昇するでしょう。

 

その代わりビールは7円のダウン。

他にも日本酒は下げてワインを上げるということです。

 

同じ種類の酒は同じ酒税率にしようと言う方針ですから、まあそういうことなんでしょう。

 

ビール類の酒税については、発泡酒の開発から第三のビールへと、高い酒税を回避しようというメーカーの開発との競争でしたが、ここに来て国税庁側の態度も決まったようです。

 

もともとビールの酒税は異常とも思える高さであり、それに比べて焼酎などは低いもので、そこには「ビールを飲める人は金持ちだから税負担も多くて良い」という思想がありありと見られました。

庶民の間にもビールに対する憧れというものがあり、私の勤めていた会社(酒造会社)でも安い給料で少しでもビール風のものを飲みたいとして、ビールをわずかに注いであとを焼酎で割る(というか、ほとんど焼酎でわずかにビール風味)といったものを飲んでいたものです。

 

その後、徐々にビールの酒税も下がりましたが、まだまだかなり高い税率です。

第三のビールの酒税アップということに反発するのも当然ですが、それ以上にビールの酒税というものが高すぎるということに批判を向けるべきでしょう。

 

かつては酒税と言うものが国税の大きな部分を占めていました。

明治時代後期の1890年代には、酒税が国税全体の30-40%を占めていたそうです。

kura-con.jp今ではまったく異なり全体から見れば微々たるものですが、しかし国の側の意識としては重要な税源という感覚があるのかもしれません。

 

まあ、大量に買っても置く場所に困るかもしれませんが、少し買いだめしても良いかもしれません。