爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「12モンキーズ」エリザべス・ハンド著

「エリザベス・ハンド著」といっても、これは最初にテリー・ギリアムモンティ・パイソンの)が1995年にブルース・ウィルス主演で撮った映画があり、それをSF作家のハンドがノヴェライゼーションしたものです。

そのため、本のカバーにはウィルスの映画での画像が載せられており、あくまでも映画を見て、筋がよく分からなかった人がじっくりと読むため?のもののようです。

 

ただし、私は映画はまったく見ておらず、その存在も知らずにこの本を読んでしまいました。

 

あらすじは書いていくと完全にネタバレになるので、控えておきます。

さすがにSFのネタバレはまずいでしょう。推理小説並みの注意が必要かと思います。

とはいえ、ざっと紹介すると、タイムトラベル物でありしかも最初はタイムマシンのトラブルで到着時刻が違っていたという、ちょっとひねった感じはあります。

ただし、そのために分かりにくい設定がさらに複雑になるということになってしまったようです。

この小説だけでは内容が分かりにくかったと感じましたが、映画を見れば少しはマシだったのでしょうか。

どうもそうとも思えないのですが。

 

タイムトラベルというものは、ほぼ不可能というのが理論上の話ですが、SFではそこを膨らませて書かれてきました。

人間の想像力というものは、宇宙よりも大きいということでしょう。