内田さんは今回の高市発言に発する日中間の緊張について発言をしているということですが、それを見たのか「環球時報」からコメントのオファーが来たということです。
環球時報とは中国共産党の機関紙であり、そこにコメントを寄せるというのは非常にリスクのあることですが、ベネフィットも大きいと見ての答えでした。
リスクとはもちろん、日本のネトウヨからの攻撃が強まること、そして中国共産党がこの答を日本向けの批判に使う危険性です。
しかしそれ以上のベネフィットがあると信じての回答だということです。
blog.tatsuru.com私など恐ろしくでそのようなことはできませんが、内田さんは自らの発言に対して強い信念を持ってのことでしょう。
感服します。
先方からの質問に一つ一つ答える形で書かれています。
基本的な背景から高市政権の性格、アメリカなどの思惑など、誰もが知っておくべきことがよくまとまっていて分かりやすいものとなっています。
アメリカの歴代政権も台湾問題は曖昧なままにしておくことで中国との関係を維持し、その陰で台湾とも実質的な関係を享受していました。
それを愚かにも全部さらけ出した発言をした高市にはアメリカ政府も相当怒っていると考えられます。
数日前にトランプから高市に電話があったということですが、「日米同盟の重要性を確認した」などと言っていましたが、実際には「叱責」の電話だったのでしょう。
中国側の反応が過剰だという日本の反応については、仕方のないことだと評しています。
中国総領事の品の無いコメントがやり玉に上がっていますが、それは本人の考えか中国政府の指令かは分からないけれど、これが無ければ国際的な注目を集めることがなかったかもしれないというのも正確な見方でしょう。
その任務を果たしただけのことでしょう。
高市がなぜこのような行動をとったのか、おそらく以前から仲間内ではこういった話を常にしていたのでしょうが、それを公式な場所で口にしたのは「軽率」ということでしょうが、それと共に脆弱な支持層の一つの極右勢力を喜ばせるという意味があったのでしょう。
さらにそれとともに、株価、国債、通貨のトリプル安という状況でリーダーとしての才能や力量が全く無いということが露呈してきたために、それから目を逸らすためということもあるという見方をしています。
にもかかわらず、政権支持率が高いという点についても質問されていますが、特に若年層の場合はこれまでの歴史教育の欠如が功を奏し?全く知識を持たない者が増えているという観測です。
おそらくそうなのでしょう。
高市がどう対処すべきかは一言で片づけています。
高市首相の誤った答弁によって引き起こされたこの外交危機について、彼女はどのように片付けるべきだと思われますか?
発言を撤回し、中国に謝罪し、総理大臣を辞職するのがことの筋目だと思います。
記事の最後はブレジンスキーの言葉で締めくくられています。あの大統領顧問などを務めてきたブレジンスキーであればもう死去しているはずですが、生前の言葉なのでしょうか。
「日本はアメリカのグローバル・パートナーであっても、アジア大陸の外縁に位置する中国に対抗する同盟国ではない。こうした基本を押さえてこそ、アメリカのグローバル・パワー、中国の地域的優位、日本の国際的リーダーシップという三つのパワーが、ともに共存する環境を模索できるだろう。日本が軍事的な対米協調姿勢をあからさまに強化すれば、そうした共存路線が脅かされる。日本は極東におけるアメリカの浮沈空母であってはならないし、アジアでのアメリカの主要な軍事パートナーであってもならない。そうした日本の役割をアメリカが後押しすれば、アメリカをアジア大陸から切り離し、中国と戦略的合意に達する見込みを低下させ、ユーラシアの安定を強化するアメリカの能力を損なうことになる。」
「戦争情緒」に煽られている日本人にこのアメリカのリアルで怜悧なアジア戦略を理解できる程度の読解力があるといいのですが。
アメリカが日本をどういう風に利用するか。
もしも軍事的な対米協調姿勢を強化しすぎれば中国との関係を維持することができなくなるということでしょう。
どうやら現在の米政権はこの教えを忘れ去っているのかもしれません。
アメリカの国際戦略などという大きな話でなくとも、中国との関係悪化で日本で得をする人間はほとんど居ません。
すでに商売上の問題が拡大している業界は多数に上るでしょう。
政府などの見方でも「この問題の解決には長期間を要する」ということになっています。
高市がどのように収めるつもりなのか。