温暖化や誤った土地使用、水管理の失敗などの影響で世界の水循環システムが崩壊の危機にあると報告されたそうです。
www.cnn.co.jp「水の経済学に関するグローバル・コミッション」と題されたプロジェクトでまとめられたものです。
地球は水の惑星などと言われることもありますが、人間が生活や農業などに使えるのは淡水だけであり、それは地球上の水の中でわずかな割合でしか存在しません。
地上から蒸発した水蒸気が大気中で復水し雨や雪となって大地に降り注ぎ川となって海にそそぐ。
そういった水の循環が人間の社会を支えているのですが、どうやら大きくバランスを崩しているようです。
温暖化などの気候変動も理由の一つに挙げていますが、何より問題なのは過剰な土地開発で農地化を進めたことでしょう。
多くの河川で農業用水の取水が進んで下流まで水が流れなくなったということは聞いています。
砂漠のような土地に灌漑して作物を植えるということは、開発と言う行為の勝利のようにも見えましたが、実はそうではなかったということでしょう。
日本のように水資源が豊富、いや降水量が多すぎて水害の被害の方が問題な国に居るとなかなか水不足についての危機感が生まれにくいのですが、やはり世界的にはそちらの方が大問題です。
世界人口の半分の人々が水不足で苦しんでいるということですが、これがさらに農業生産を損なうようなことになると食糧危機にもなりかねません。
何をどうすればその危機を免れることができるかもよく分かりませんが、何らかの対策が必要なのでしょう。
しかしその解決には大きな障害がありそうです。