生活の拠点が関東と九州だったため、中間の中国・四国は通過することは数えきれないのですが、降り立つことは数えるほどでした。
中国地方
この二県には降り立つこともなく列車で通過と言うこともなく縁のない地域でした。
しかし会社勤めの最後に石川県に出向、単身赴任したために熊本の家に帰るのに飛行機利用も何度もあったので、その窓から下を見下ろして山陰地方を眺める機会ができました。
小松を飛び立った飛行機は福井から京都へ南下しそこから西に山陰の上を飛びます。
天気の良い時には山陰海岸、大山、宍道湖と見渡すことができました。
するとすぐに着陸態勢で降下を始め、山口に入るとかなり陸地が近くなります。
萩の町も目立つところで、その先には有名な角島大橋も見ることができました。
そこから玄界灘に出て志賀島上空で南に向きを変えるとすぐに福岡空港着陸でした。
「岡山空港のすぐそばにある会社から見た滑走路」
岡山もほとんど降り立つこともなかったのですが、酒造関係の仕事をしている時に岡山の機械メーカーに出張することがありました。
岡山駅まで先方の担当の方に車で迎えに貰い、会社に向かったらそこは岡山空港の滑走路のすぐ脇でした。
なぜそのような場所に立地したのかも聞けませんでしたが、飛行機好きの私にとっては夢のような眺望でした。
「もみのき森林公園のキノコ採集」
会社の研究所勤務の時には日本菌学会の会員となっておりその総会とキノコ採集会に参加することがありました。
もう30年ほど前になりますが、その大会が広島県でありました。
広島駅で送迎バスに乗り込むともみのき森林公園へ。
そこの宿泊所に泊まり込み、総会を済ませて翌日はキノコ採集会として公園内(とはいってもほとんど自然林)でのキノコ採集を実施しました。
だいたいルートに沿って歩き回ったのですが、ちょっと後ろを歩いていた人が叫び声をあげて「クマがいた」と大騒ぎ。
私は目にはしなかったのですが、早々に切り上げて宿舎に戻りました。
「火の山公園展望台から見た関門海峡」
父の仕事で福岡に住んでいた小学生の頃、門司から下関に旅行に行ったことがありました。
門司で降りてなぜか関門トンネルの歩道を歩いて海峡をくぐり、下関では火の山に登りました。
上から見た関門海峡は良い景色だったように思います。
まだ関門橋は無い頃でしたので今とは少し光景が違うと思います。
徳島県に降り立ったことというのは2回だけ、高校の修学旅行とそれから長い時を隔てて還暦祝いで淡路島に行った時に大鳴門橋を越えて展望台に上がった時です。
修学旅行では奈良から和歌山に抜けてフェリーで徳島に渡り、その日は高松に宿泊だったのですが、途中で鳴門海峡を見晴らせる展望台に登りました。
それから40年以上たち、還暦を迎えた時に子供たちが淡路島への旅行を計画してくれて、出かけたことがありました。
姫路の駅で娘たちの車に迎えに来てもらい、そこから明石海峡大橋を越えて淡路島に入ったのですが、まだ少し時間が早いからということで大鳴門橋も越えて徳島県側に入りました。
インターから出て橋のわきの高台にある展望台まで向かいました。
そこから見る鳴門海峡、大鳴門橋も絶景で写真を撮ってからホテルに向かいました。
旅行も終えて家に戻り、写真を見ている時に昔の修学旅行の時の写真も見比べてました。
すると橋の有無は確かに違いますが、海峡を見晴らす構図は全く一緒。
つまり同じ展望台に行ったということでした。全く気が付きませんでした。
「瀬戸大橋記念公園」
香川県も似たようなもので、行ったのは2回だけ。
高校の修学旅行と会社の出張でした。
工場で新たな工程を立ち上げることになったのですが、それに使う濾過機に以前からあったものを流用できないかということになり、その製造会社に相談したのですが、試験をしたいのでその会社まで来てくれないかと言うことになり、坂出市まで出張することになりました。
試験運転立ち合いなどをやっていたのですが、向こうの人が時間の合間を見て観光に連れて行ってくれたのが瀬戸大橋記念公園でした。
橋の光景自体は有名なものでテレビなどでも何度も目にしていましたが、実際にそのすぐ下から見上げてみるとその大きさには圧倒される思いでした。
その橋が瀬戸内海の上を島をつなぎながら対岸まで続いているというのはすごいものです。
ここも降り立ったことのない二県ですが、やはり飛行機の窓からは数えきれないほど見ています。
熊本羽田線を利用することが多いのですが、熊本からの便は離陸後高度を上げて大分上空から四国に入ります。ちょうど愛媛県の上空を通るのですが、たいてい右側の座席に座りますので天気が良ければ土佐湾が一望できます。
足摺岬から室戸岬まで、おそらく中間が高知市あたりでしょうか。
愛媛県はちょうど上空を通るためかあまり見ることはできません。
しかし一度だけ何の関係か少しずれたルートを通ったことがありました。
羽田からの下り便は瀬戸内海上空を飛ぶために右側からはほとんど四国が見えないのですが、その時だけはかなり南寄りを飛びました。
そして愛媛県でも中部を通ったため、右側の窓から初めて佐田岬を見ることができました。
地図でも印象的な細い半島で、中ほどには伊方原発もはっきり確認できました。
さて、いよいよ次は最終回の九州です。