各地の風景がこころに残っています。
そんな「こころの風景」の第2回は関東地方。
関東地方には長く住んでいたので「一つ」だけを選ぶのは大変ですが。
前橋に3年住んでいました。子供が小さい頃であちこち出かけましたが、やはり一番は。
本当は赤城だけではなく、その横に榛名山、妙義山、間に浅間山と名山が並んでいました。
特に冬場は季節風が強いのですがそれでほこりも吹き飛ばされるのか、空気も澄み切った感じで風景もきれいに見えました。
毎日のように見ていた赤城山ですが、上の方に登ったのは(車でですが)一回だけでした。
妙義山には登ろうとしたものの道路の渋滞であきらめて帰った覚えがあります。
栃木県
日光には何度か行ったことがありますし、足利に親戚がいたのでそこにも訪ねたことがあります。
やはり風景としては日光のすばらしさは抜群ですので、
最初に行ったのは小学校の修学旅行でした。
その頃はどうもバス旅行には弱く車酔いをすることがあったので不安でしたが、あのいろは坂でもなんとか大丈夫でした。
それからも何度か日光を訪れていますが、子どもの頃に見た時ほど感激は感じなくなってしまいました。
茨城は仕事で何度かいっただけ、観光をしたこともなく風景といってもあまり印象がないのですが。
「筑波研究学園都市の街路とその横に立ち並ぶ研究施設」にしておきます。
神奈川の研究所に勤務していた頃、仕事のつながりで筑波の研究所を訪問することがありました。
当時はまだつくばエクスプレスも無く、常磐線で荒川沖駅で降りてタクシーに乗るという行き方だったと思います。
その駅は普通の郊外の駅というたたずまいでしたが、それが研究所などが立ち並ぶところに行くとがらりとイメージが変わったものでした。
広々とした街路にゆったりと大きな建物が立っており日本とは思えないような光景でしたが、何か人工的過ぎるイメージもありました。
埼玉県
生まれたのが埼玉県ですが、その後はそれほど縁もないままでした。
しかし40代も半ば過ぎに一度行ってみようと思い立ったことがあります。
その中から「さいたま市浦和の”別所沼”」
浦和駅からもほど近いところにあり、少し大きな池とその周囲が公園になっています。
そのすぐそばに生まれた頃に住んでいた家があり、当時は休みの日に散歩で出かけたこともあったと聞いています。
再訪した時は家の跡を見てそこから別所沼に足を延ばし浦和駅に向かいました。
別所沼公園には多くの家族連れが散策していました。
50年前の私たちの姿もそのようなものだったのかもしれません。
千葉県
関東地方には縁があるのですが、茨城とならび千葉にもほとんど行ったことがありません。
しかし「上空通過」は頻繁です。
ご存じのように羽田空港に着陸する飛行機は西側から近づくと房総半島の上を通り木更津からそのまま羽田に向かう場合と、ぐるっと迂回して千葉市から浦安の上空を回り北側から着陸する場合もあります。
そんなわけで、選んだ風景は「飛行機から見たディズニーランド」です。
ディズニーランドには子供の小さい頃に一度だけ行ったこともあるのですが、その時の記憶よりも飛行機の窓から見た時の方が印象強く残っています。
東京都
東京は住んでいたこともあり、また予備校・大学と毎日のように通っていたこともあり、また仕事や買い物などいろいろな用事で頻繁に行き来していました。
そんなわけでここも一つに絞るのは難しいのですが、
「大学のイチョウ並木」にしておきます。
どこの大学かというのは伏せますが、人が多く車も多い都内の雑踏から一歩学校に入ると人通りも少ない静かな風景です。
枯葉の時期にはたくさんの落ち葉が敷き詰められます。
古びた建物とも似合った風景でした。
秋は晴れた日が多いのでしょうが、なぜか記憶の中では冷たい雨が銀杏の落ち葉を濡らしている光景になっています。
神奈川県
ここも長く住んでいたこともあり、多くの思い出があります。
そんな中でもやはり風景ということから言えば、
「高校の屋上から眺めた夕暮れの富士山」です。
富士山は関東地方からは見えるところが多いのですが、やはり湘南地方はきれいに見える方でしょう。
中でも通っていた高校は少し高台にあり、当時はまだ高い建物も少なかったため、その屋上から見た富士山は絶景でした。
普段は屋上に出ることはあまりなかったのですが、体育祭の準備と練習のために特別に出ていたことがあり、その時期は日の暮れる時間も早くなるためちょうど夕暮れと重なることがありました。
体育祭の練習の合間に見とれてしまうような夕景でした。
(その3は中部地方かな)