熊本県の蒲島知事が来年の3月に選挙予定の次期県知事選に不出馬することを表明しました。
これまで4期16年を務め熊本県知事としては最長だったのですが、5期目には挑戦しないこととなりました。
kumanichi.com蒲島知事は大学教授などを務めた後に県知事となったのですが、就任当時は川辺川ダム建設を中止するなどこれはと思わせるものでしたが、その後は徐々に沈滞していったイメージがあります。
川辺川ダムも施行中止としたものの、それに代わる治水事業をまったく実施することがなかったためにその後の熊本県南水害で人吉市などに大きな水害を引き起こしてしまい、その結果流水型ダム建設に転換するということになってしまいました。
水俣病についてもこれまでの県政に追随するだけの姿勢を取り何一つ踏み出すこともできませんでした。
何か新しいことをやってくれるかの幻想を振りまいただけで終わってしまったともいえそうです。
結局は「くまモン」を世に出しただけが業績だったのでしょうか。
しかし、5選不出馬の表明はあまりにも遅すぎる決断となりました。
出馬するのなら今の時点で決意表明で何ら遅くもないのですが、不出馬となれば候補者の擁立が大問題です。
蒲島に挑戦するのは無理と考えてあきらめていた連中が動き出すにもあと3か月余りというのは時間が限られています。
この先、選挙までの間熊本政界はかなり揺れそうです。