埼玉県で子どもの置き去りを禁止するという条例案が出されましたが、多数の批判意見が殺到したとかで提出した自民党議員団が取り下げたということです。
議員団の代表は「説明不足だった」と言い訳を繰り返しているそうですが、こんなものはいくら説明しても無理でしょう。
それについて、武蔵大学教授の千田有紀さんが解説を書いていました。
news.yahoo.co.jpこの中で千田さんが書いている「アメリカの猿真似」というのは私も同じように感じたことです。
ニューヨークなどでは子どもを一人で留守番などさせると近所の人が警察に通報して捕まると言った話は聞いたことがあり、実際にそういった条例があるようです。
そういった「海外の先例」があるとそれに従うのが先進的とでも思っているのでしょう。
しかし当然のことながらそんなことまでしなければならないアメリカの事情の方が怖ろしいほどの社会の崩壊を示しているだけであり、日本を含め世界の他のほとんどの地域はそうではありません。
そしてこのようなおかしな条例案を提出したということは自民党にとっても痛手となったと指摘しています。
児童虐待防止ということ自体は重要な事であり何らかの対策が必要なのは間違いないことでしょうが、それを全く実情を顧みないようなものを出してしまうということで、国民にとって何が大切かということを考えられないのが自民党だということを示してしまった。
まあ、そこまで考える国民がどれほどいるのかは怪しいかと思いますが。
それにしてもこの条例案はパブリックコメントの受付も終わり、委員会で採決もされていました。
こういった手続きがいかに無力化し単なるポーズに過ぎなくなっているかということを示しています。
SNSで発信されることでようやく人々の注意を引きました。
民主主義的な手続きというものの有効化を考える必要があるのでしょう。