爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「平屋住宅」に思うこと

最近、当地に熊本県南としては2番目の総合住宅展示場(2社以上の共同住宅展)が開設しました。

そこの売り文句が「県内唯一の平屋建て専門展示場」です。

 

最近は高齢化が進み、家の中でも二階に上がるのが難しくなるということから平屋の優位性ということが言われます。

また熊本地震の記憶もあり平屋の方が耐震性が高くできるということも重要な点でしょう。

さらにおそらく都会とは異なり敷地に余裕があるので同じ間取りでも平屋にできるという要素も大きいのだと思います。

 

しかしどうしても頭をよぎる思いが。

もう3年前になりますが、あの熊本南部の大水害。

あちこちで家がほとんど水没するような高さまで水が上がってきた映像が報道されました。

それでも二階建て以上の建物であれば二階に避難することで何とか逃げることができたのですが、平屋建ての場合は屋根の上に避難し救助を待つしかないという状況に追い込まれた人々の姿を何度も目にしました。

そもそも、「屋根の上に避難」といっても非常に難しいものです。

こういった対策が今の「平屋建て推奨新築住宅」にはあるのでしょうか。

もしかして「屋根上に上る避難口設置。その上に救命ボート」?

 

さて、「二階にも登れなくなるほどの老化」、「大地震」、「一階部分が水没するような水害」のどの危険性が強いのか。

自分の身体の状況、住んでいる場所の危険性などよく考慮しなければ思わぬ事態になるかもしれません。