アメリカと中国との直接対決が佳境を迎えたためか、「賀茂川耕助のブログ」でも中国についての記事が掲載されました。
kamogawakosuke.infoこちらはより直接的に、「中国の世紀へ」とされています。
20世紀がアメリカの世紀であったことは間違いないとしていますが、その中盤で日本を打ち破ったあたりからすでに没落の道を歩み始めていたということでしょう。
その道筋は、絶え間ない武力行使のために国家の財政を破綻させたこと、そして国内の企業がグローバル化と称して生産を海外に移転させ、労働者階級の収入を減らし続けたためということです。
その誤りにようやく気がついた(?)のがトランプということでしょうか。
しかし、そのやり方を見てもすでに覇権国としての行動ではなく、そこからもアメリカの世紀が終わったことは明らかです。
まあ、トランプはそのような高尚な思想であんなことをやっているわけはないでしょうから、偶然の一致なのでしょう。
賀茂川さんは実質的GDPはすでに中国がアメリカを凌駕していると書いていますが、そこは評価がいろいろあるところでしょう。
中国の製造業も、アメリカの下請けに過ぎないからいずれは屈服するだろうという観測は、この前の田中宇さんの「国際ニュース解説」の記事で否定の可能性が見えました。
中国が日本以上にアメリカ国債を保有しているということは、どう響いてくるのでしょうか。
日本はアメリカに脅されていないとしてもそれを売りに出して大暴落の引き金を引くことはできないでしょうが、中国は何をするか分かりません。
ロシアと組んだ(というか傘下においた)中国が世界を牛耳るということになるのでしょうか。
しかし、アメリカ以上にお行儀の悪い国が覇権国となるというのは将来の見通しも暗くなります。
その時、最後までアメリカの後を追っていた日本を中国がどう扱うか、大変興味あるところですが、そこまで見ることが私の寿命の内に来るかどうか分かりません。