爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

ウクライナからの穀物輸出が困難に。また食料価格に跳ね返るか。

ウクライナからの穀物輸出の協定からロシアが離脱したと思ったら、ウクライナに入港する船は事実上攻撃するという態度を示し、穀物の運び出しが困難となりました。

日本に直接輸入されることはほとんど無いのでしょうが、アフリカやアジア向けの小麦が滞ることで食料流通の乱れは大きくなると考えられ、また穀物価格の上昇、さらに食料品全体の価格高騰にもつながるかもしれません。

 

ロシアの戦況が悪化していることを示すのかどうか、それほどウクライナの「反転攻勢」は進んでいないようですが、ロシア側にも相当な被害が出ているのかもしれません。

 

しかし欧米側はウクライナへの武器供与とロシアの経済制裁強化を進めるばかり。

これは一昔前なら戦闘行為と認める可能性もあったはずですが、直接の武力介入ではないということでギリギリの線で踏みとどまっているのでしょうし、ロシア側も口先では脅しをかけていますが今のところはそれ以上はやりません。

それでも戦況がさらに不利になれば何をするか分からず、危険は高まっています。

 

これほど大規模な戦争状態でありながら、ウクライナの小麦輸出だけは平常通りというのも難しい話で、ロシア側の戦略に利用されるのは当然のようなものでしょう。

その対策は別の手段によらなければならず、その対処が無かったのは欧米側の油断でしょうか。

 

なお、クリミア半島の橋の攻撃に対し、プーチンは「テロ攻撃であり報復する」と語ったそうです。

ロシア語で何と言ったのかも分かりませんが、これを「テロ」と呼ぶのはどうも違和感だらけです。

お前ら、戦争やってるんだろ。という中で、テロか戦術作戦かもどれほど差があるのやら。

テロリズム」というのは、「暴力や暴力による脅しを用いて政治上の主張を押し通そうという態度」だと言われていますし、私の解釈もその通りです。

ならば、プーチン自身が最大のテロリストなのでは。

なにか「テロ」というだけで絶対悪のように見せたがるというのには辟易します。

 

そういえば、「ウクライナ紛争」では宣戦布告はされているのでしょうか。

最初はされないまま、「特別軍事作戦」などと変な名称で始めた後、対独戦勝記念日に宣戦布告するかもといったニュースは流れたまま、結局はしていない?

そうなれば正規の戦争の手続きがないままウクライナに攻撃を重ねるのはさらに「テロ」の疑いが強くなります。

 

欧米側の武器供与もいつまでも続けられるわけでは無いのでしょうが、ロシア側も兵器不足、兵員不足はかなりのものでしょう。

どちらも消耗するばかり。

そしてウクライナもロシアも死亡する人が増えるばかり。

いつまで続けるのでしょう。