福岡の美容専門学校でバーベキューをしていた時に火の勢いが弱いからと教員が消毒用アルコールを掛けたため一気に燃え上がり服に燃え移って火傷をした学生が死亡したそうです。
www.nishinippon.co.jpなお、他の詳しいニュースを見ると、もともとすべてのドラム缶製のコンロに炭に着火剤とアルコールが混ぜられており、短時間で終わらせたいという意図があったようです。
そのうち一つのドラム缶で火が消えそうになったため、一人の教員が消毒用アルコールを追加で掛けたため燃え上がったとか。
コロナ禍で非常に身近なものになってしまった消毒用アルコールですが、重量%で60%以上は消防法上の危険物となっており、引火性が非常に大きいものです。
なお60%以下であっても引火性はあり注意が必要です。
そんなものを直火に直接振りかけるとは。
私は酒造会社に長年勤務しましたが、原料用アルコール(95%エタノール)の製造現場を担当したこともあり、早い時期に危険物取扱者免許も取りました。
工場内すべて(火気取扱所指定場所と喫煙場所以外)は火気厳禁であり電気製品も防爆指定という厳しさでした。
今はそういうこともないのでしょうが、昔はアルコールが製造設備からわずかに漏れ出し臭いがプンプンとしていることもありました。
引火性という意味ではガソリンなどの方が危険性が高いのですが、それでも取り扱いには十分な注意が必要でしょう。
それがこの時勢で一般社会にまでたっぷりと出回ってしまいました。
危険極まりない状態であり、同じような事故はこれからも起きる危険性があります。
なお、今回の事故の報道で、「もともとすべてのドラム缶に炭と着火剤にくわえてアルコールも混ぜられていた」というのが気になります。
直接の原因となった一人の教員の行動以外に、学校全体としてアルコールの危険性の認識をまったく持っていなかったようです。
事故原因調査と再発防止に第三者委員会を立ち上げということですが、学校全体としてこのようなバカな行為をした責任があるということを認識してもらいたいものです。